練馬の
長野の
甘党和気あいあい
前回からの続きです。
7月27日に開催致した「第5回わがし甘党の会」の
持ち寄りテーマは・・
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・・・“安価だけれどハマっているお菓子”。
参加者の多くが、思い思いのお菓子を持ち寄ってくれたので、みなさんにひとくちずつお味見していただきました。
その7番目は
参加3回目のとばさんが持参した、「紀の国屋」のくろくろ饅頭。
昭和23年に立川に創業した「紀の国屋」は
相国最中やあわ大福で知られており、本店の武蔵村山をはじめ、多摩地区中心に22店舗を展開しています。
そのひとつが以前の職場に近かったので、しばしばランチのシメにこのくろくろ饅頭をひとつ楽しんでいたのだとか
(わがし甘党だけあって全員ふつーに聞き流してたけど…デザートに小麦饅頭って…(笑))。
くろくろ饅頭は、黒蜜を練り込んだ小麦粉生地で小豆こしあんを包んだ蒸し饅頭。
いわゆる“茶まんじゅう”とよばれる素朴なおやつですが、くろくろ饅頭のようにシンプルな材料だけでこしらえているものは、やはり和菓子店に足を運ばないと手にできません。
これをご自身は“凍らせてアズキアイスのようにして”食べるのにハマっている。
店頭のPOPのオススメに従って試したそうですが、かなりイケる、らしい。
「紀の国屋」のお菓子はおしなべてお手頃ですが、こちらはなんと1個83円・・だった。
だった、というのは7月29日から100円に値上がりするからだけど、(100円になっちゃのがショックです)とのこと。
今回の水ようかんでは源太が好みだったそうです。
◎くろくろ饅頭:1個83円(撮影時):小豆、砂糖、小麦、重曹 製造日含めて4日
8番は
毎回フル参加のやましたさん。
2回目以降は毎回、受付と記録係という重大なミッションを引き受けてくださっています。
いつもありがとうございます。
今回、お持ちいただいたのは
練馬区石神井「気楽な家」の朝まんじゅう。
和菓子屋さんの品ではないのだそう。
住宅街のなかにあるフツーの民家の軒先に、“朝まんじゅう”の旗を見つけてから、気になっていたので入手。
つくっているのは近隣に住まうフツーのおかあさんたち。
かつて小麦を主食としていたという地元の食文化をもとにつくり始めたのだそう。
昔は朝にまんじゅうを食べていたことから「朝まんじゅう」の名がついた。
中のあんは羽釜で炊いて、生地に使う国産小麦粉は“農協のミックス粉”。
ふっくらとした皮はパンにも似た気泡が入っていて食欲をそそられるし、小豆のつぶしあんもごくごく控えた甘さなので、朝ごはんに食べても充分においしいだろうなーと想像できます。
もう一種類あって、こちらは大根葉(おそらく地元産)を味噌で炒めた野菜あん入り。こちらもオススメですって。
朝まんじゅうは美味しかったし、野菜まんじゅうも食べてみたい。
ご自身のオススメ水ようかんは“とってもなめらか”という日光「綿半」の水ようかん。
今回の水ようかんについては“どれも衝撃!”ですが、なかでも久田がお好み、とのこと。
◎朝まんじゅう:1個120円:小麦粉(国産100%)、小豆、砂糖、ぶどう糖、米粉(国産)、食塩、ショートニング、脱脂粉乳、着色料(ビタミンB2)
9番は
今回が参加3回目のこばやしさんが持参した
明治23年から飴づくりを初めた長野「飯島商店」のみすず飴。
6種類の完熟国産果汁に、寒天とグラニュー糖と水飴を加えた長野県の伝統的な乾燥ゼリー菓子です。
広く販売されているのは、カラフルな透明セロファンでキャンデイ状に包んだものです。
お菓子好きなら一度は見た(口にした)ことがあるでしょう。
持ってきてくれたのはセロファンでなく、趣のある白い和紙にくるまれた飴。
和紙包装型は、セロハン包装型よりも飴の厚さが薄く、歯切れの良い仕上がりとなっているそうです。
おかあさまが長野のご出身で、子供の頃から身近にあった“みすず飴”。
関東に住んでから、いつでもどこでも買えるわけではないことに驚いたとおっしゃいます。
あらためて飯島商店の本店を訪れてみて、その風格ある建物に感激したというこばやしさん。
有形登録文化財に指定されてる店舗は大正13 年からの木造建築なんですね。
こちらの杏シロップをかけたあんみつもオススメとのこと。
ご自身のオススメ水ようかんは金沢「森八」の“切り水ようかん”。
また、この日の水ようかんはすべて“衝撃の口どけ”だったそうです。よかった。
◎みすず飴:40粒入1156円:果実(あんず、さんぽうかん、ぶどう、もも、りんご)、グラニュー糖、水飴、寒天、オブラート
10番は
今回が初参加のおおた(の)さんが、高知「西川屋老舗」のケンピをご持参。
ケンピの(くどいほどその堅さを称賛してる)当ブログ内記事は→*。
カタいもの大好き!はじっこ大好き!だなんて、ワタシと同じ嗜好の持ち主だ。
今日のお菓子も銀座の“まるごと高知”ではじっこを選んで購入したそうです。
創業元禄初年の長い歴史を誇る西川屋。
ケンピは創業から続く伝統菓子で、その堅さから堅干と名づけたものです。
つまり創製したときからカタカったわけで、いまも変わらずにボリッボリのステキな噛み心地のまま。
日本酒好きのおおた(の)さん、大福を肴に呑めるという両刀の甘党です。
今回の水ようかんについては“衝撃”のひとこと、と。
◎ケンピ:3袋(一袋13本入)324円:小麦粉、砂糖、水飴、卵
11番は
参加2回めのI・Oさん。
ハマっているのは京都「御菓子司 緑庵」の菴納豆(いおりなっとう)。今回は持参していません。
すはま粉で大徳寺納豆をくるんだひとくち菓子です。
菴納豆は“これ持って大文字山に登って食べる”のが好いのだそう。
甘っしょっぱいものって山登りの必須アイテムですものね。
ご自身のオススメ水ようかんは京都「甘泉堂」の水羊羹。
そしてこの日の水ようかんでは、なんと言っても岬屋の白小豆水羊羹(粒あん)が“不動の1位”。
水滴のような白小豆の粒つぶ感に今回も心を掴まれたようです。
数年間の大阪暮らしの後、ほんの数日前に都内に新居を移したI・Oさん。
この日は割烹久田の水ようかんのピックアップを引き受けてくださいました。
ずっしりとした3折の運搬をありがとうございます!
12番は参加3回目のわださん。
お持ちになったのは「大心堂雷おこし」の松の葉(ココア)。
アーモンドを使ったココア味のスティック型おこしです。
「見た目もおしゃれで、年配の方から若い人にも喜ばれるのでちょっとした手みやげに重宝している」とわださん。
歯ざわりはサクサクぽりぽりとしていますが、スティック状なのでどなたでも食べやすいんですね。
明治30年創業、大心堂はおこしの専門店で看板商品は 特選おこし『古代』。
おこし種に落花生を混ぜ込んだ、伝統的材料でつくられる“おこし”です。
ココアパウダーとアーモンドに小麦粉も使った松の葉は和洋のボーダーを超えた軽さが印象的でした。
ちなみに持ち帰った残りをフリーザーで保存してみると、ボリッボリ感が増してカタイもの好きとしていっそう好ましかった(笑)。
この日の水ようかんでは「やはり越後屋若狭がすばらしかった」そうです。よかったよかった。
今回、わださんは荷物の多いおいらと共に、越後屋若狭と源太のピックアップを担当。
朝早いわ、重いわ、神経使うわ・・なのに、終始笑顔で荷物持ち。
ありがとうございます!
◎松の葉(ココア):24本入箱864円:水飴、砂糖、アーモンド、小麦粉、コーンスターチ、ココアパウダー、植物油、食塩、膨張剤
13番は
参加4回目のおおたさん(え)が持参した、秋田にかほ市「渥美菓子店」のあつみのかりん糖。
初めて口にしたのは10年ほど前で、これまでに経験のないパリパリした食感が「自分的ヒット」。
ひと袋を一気してしまう(215g/506キロカロリー!)アブナいかりんとう、とのこと。
なるほど薄さがかりんとうというより、チップスに近いのもスイスイつまめる“危険ブツ化”への要因か。
揚げ菓子らしくない軽い口あたりとごまの風味が後を引くのでしょうか。
おおたさんはネット通販で購入されたそうですが、調べてみるとどこも品切れ。
秋田空港のおみやげ広場によると夏場は製造休止のようですね。
この時期、貴重なかりんとうを放出してくださってありがとうございます。
そんなご自身のオススメ水ようかんは、三田「秋色庵大坂屋」の舟型の水ようかん。
高級な水ようかんに目覚めたきっかけなのだそう。
おおたさんは、やましたさんと共に受付と記録を担当してくださいました。
ありがとうございます!
◎あつみのかりん糖(ネットでひと袋506円):小麦粉、砂糖、水飴、ごま、植物油、膨張剤
ここまででようやく半分。
この数日で殺人的といえる暑さ到来、だが書かねば、書くんだオレ…。
まて次号!
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