かならずや 勝最中。
今年の4月に発売を開始したウワサの和菓子・・・
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・・・3日前にようやく手にすることができました。
wagashi asobiのロゴの入った紙箱に6個入り。
能書きには
「必ずや 邪気を祓って ツキ満ちて 天才 大賞 勝最中
『かならずや 勝最中(かつもなか)』
願掛け こだわりの原材料
あん(中餡)
十勝小豆使用
『小豆は邪気を祓う』と云われ 十勝のこしあん 勝ちこし願い
砂糖はてんさい100% 百点満点天才糖
最中種(皮)
新大正もち米使用
『真の大将』とも呼ばれ 大勝 大賞 たいしょうもちだね
最中の由来は満ちる月 ツキが満ちて溢れ出す」
一読すれば、原材料とそれを選んだ理由、そしてつくったワケ(創製における概念)がわかります。
勝最中は
ドライフルーツの羊羹で名高い「wagasi asobi」が調製する新しい商品。
ですが
wagashi asobiのHPには掲載されていません。
それとは別に「かならずや」名義単独でFBを立ち上げています。
勝手な解釈ですが
これまでつくってきたお菓子とは一線を画する、
別ラインの商品として展開する、ということなのかな。
それはともかく。
勝最中。
ものすごく存在感のあるお菓子です。
ごくシンプルな紙箱の中に、これまたシンプルなコーティングされていない紙袋にそのまますんなり入っている。
その袋に印刷されているのは一色で刷られた“必勝”の文字のみ。
なかの緩衝材もエアパッキンではなく紙製。
ポリエチレン、プラスティック類を可能な限り排除して、しかもセンスよく仕上げている。
包装ひとつとっても作りての矜持がにじみ出ているようです。
そして本体の菓子。
まず意匠(?)がすごい。
まんまるの白無地。
焦がし皮ですらなく一切の図柄デザインなし。
“最中の月”を地で行く、原点のような簡潔な意匠が、むしろ強烈な印象を与えます。
・・・と思ったら、やはり意図して“無地まんまる”のようです。
詳しくは→*
そもそも
最中皮は、製粉したもち米を蒸して搗いて餅にしてから伸して細断して(乾燥後)焼き上げる
つまりあられやおかきとほぼ同じ工程。
(実際「亀末廣」などは“せんべまんじゅう”として提供しています。ブログ内記事→*)
シンプルであればあるほど、もち米(餅)の美味しさを際立たせるように感じます。
そして持ち重りするほどたっぷりとした餡。
てんさい糖独特のコクがあって、色も深く甘さもしっかり。
だけど、これが不思議とくどくない、ていうかむしろ後を引く。
これほどのあと味のよさ、最中の餡としては稀なもの。
さらに圧倒的なのがそのなめらかさ。
まるで水飴いれてるような舌触りだし、艶もあるけれど使われているのはてんさい糖のみ。
それほど渋抜きしていないだろうに、あと味の良さもそこにあるのかなあ。
和菓子は五感で楽しむ、というけれど、それってだいたいにおいて上生菓子主体に語られる。
けれど勝最中のように
削ぎ落とされたパッケージからプレゼンテーションがはじまり、材料にお菓子の背景が語られて、省かれた意匠や手に持った感覚も含めて。
“味わいを楽しむ”ってのもいまの菓子の一つのあり方、なのかもしれません
考えみると
これって“ドライフルーツの羊羹の考え方と同じなのでは。
そういえば“ドライフルーツの羊羹”もパンに合わせるってのがスタートですけど
たまたま
手元にあった、ライ麦主体のカンパーニュ(byベーカリーミウラ)につけてみるとこれがまあ、合うこと合うこと。
さらに燻製岩塩を合わせたら、もうイケません。
ワタシ個人は勝最中とカンパーニュ、これで終わりなき甘辛地獄にはまりそう。
かならずや勝最中は6個箱入り1401円。
さまざまに削ぎ落としたことで、驚くほどのお手頃価格が実現できたのでしょうか。
受験やスポーツイベント、会社関係などの手土産に
そのものズバリなネーミングとパッケージ。
つい先ごろ
「大田のお土産100選」※で最優勝賞に選ばれました。
和菓子が最優秀賞なんてすばらしい。
おいしくて手頃で、しかも環境に配慮された勝最中。
取るべくして取ったのかも。おめでとうございます。
勝最中は長原の「wagashi asobi」にて購入可。
今月末までは日本橋高島屋銘菓百選のメインステージに登場してます。→*
・・好評だったら延長するのかな、wagashibuyerさん。
※大田のお土産100選=来たる東京2020オリンピック・パラリンピックの開催を前に、「これぞ大田のお土産!」と銘打つ製品・商品を表彰する事業。
・このブログ内のWagashi asobi→ドライフルーツの羊羹とハーブのらくがん
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