阿佐ヶ谷駅北口から徒歩10分ほど。
2013年10月のオープンから・・・
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・・・早6年(!)が経つ「菓人結人」。
店主の高橋結人さんは、2016年にAGF主催「コーヒーを用いた和菓子コンテスト」で三層になった“コーヒー羊羹“「思い出はセピア色」を創製してみごと大賞を受賞。
このときのもうひとりの大賞受賞者が「清月堂本店」の方で、大賞につぐ金賞を受賞したのが「とらや」に在職中だった頼富博貴(「和三盆恵菓」)さんだったのだから、リアルに高い技術と感性をもった職人どうしが競い合った、と伺える結果です。
(並みいるツワモノを押しのけて)開業3年の若い職人がと躍り出た、みたいな印象がありました。

ウイスキーを効かせた“コーヒー羊羹”
この受賞をきっかけにお店の存在を知った方もいるでしょう。ワタシもそのひとり。
その頃からたびたび訪れて、メディアや講座で紹介させていただくなどお世話になってます。
で、お菓子。
秋になると登場していたのが“かぼちゃのどらやき”“さつまいものどらやき”。
かぼちゃのどらやきは
新鮮なかぼちゃを蒸して、皮ごと使った、100%かぼちゃのあん(フィリング)をたっぷり挟んだどらやきで、
和菓子というより和洋のボーダーを超えたオリジナルの焼き菓子っていう印象。
かぼちゃそのもののおいしさを引き出すように白あんなど加えていないせいか、口あたりはとても軽やか。
甘さを控えたかぼちゃあんは、みずみずしくそれでいてホックリとフレッシュな味わいなのであえて“フィリング”ってよびたい。
“さつまいものどらやき”も
国産のべにあづま100%を使ったさつまいものフィリングがたっぷり。
こちらは皮が入らないので、クリーミィ&ジューシィな口あたり。
どちらも焼皮は奥久慈卵を使ってバターとミルクを加えたふわっと柔らかい仕上がり。フィリングとの相性がとても好い。
3年ほど前に秋限定で登場したところ、とても好評だったからでしょう。ほぼ通年で調製しているよう(未確認)です。
これまで、かぼちゃやさつまいもの“餡”って、風味が感じられず好まなかったのですが
100%かぼちゃならこんなに美味しいんだ、と目ウロコのひと品でした。
ほかにイレギュラーで白手亡豆を炊いた自家製白粒あんのどらやき、塩麹(未食)どらやきなども登場。
もちろん定番で小豆のどらやきもつくっています。
一昨年のわがし甘党の会に登場した“いちじくとラムレーズンの黒糖羊羹”や深煎きなこをまぶした“あん包みのくるみゆべし”などオリジナルのお菓子も上質ですし、滋賀の羽二重餅米を蒸して搗いた本格“豆大福”など伝統的な朝生菓子も見逃せません。
阿佐ヶ谷周辺は「うさぎや」だけでなく南も北も見逃せない和菓子屋さんが多くて悩ましい。
菓人結人HP
菓人結人Instagram
★おまけの話★
*一昨年だったかクロワッサンの和菓子特集で紹介した菓人結人。何年も前にこのブログで紹介したと思い込んでいたけど。検索したところ・・あれ? 読んだような気がするのに書いてないお店って時々ある・・・アブないぞオレ。
*かつてないほど大型かつ猛烈な台風上陸を目前にした日本列島。鵠沼海岸と境川と引地川に囲まれた、ここらのエリアは数時間前から避難勧告が出ているし、じっさい傍を流れる境川が氾濫するとかなりやばいというシビレる状況。昨日は窓に養生テープ(の代わりの幅広マスキングテープ)を貼ったり、携帯バッテリーを取り寄せたり多少は備えたけれど、この先どうなることやら。
すでに広い地域で河川の氾濫、停電などの被害が発生しています。
この先のみなさまのご無事と自らの無事を祈ってます。
しっかし。雨風の音がすごくなってきたなー。
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