蜜漬けにした四万十栗をまんべんなく混ぜ込んだ・・・
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・・・・蒸し羊羹生地に、軽羹(かるかん)を乗せて蒸しあげた栗むし羊羹。
“初霜”は四万十町の菓子舗「松鶴堂」の棹菓子です。
四万十は栗の名産地として知られていて、高い品質を誇るものですが生産量が限られている。ので関東に入荷することは稀だし、(四万十からダイレクトにお菓子を取り寄せたことはありますが)菓子店が使っていることはあまり聞きません。ワタシが思いつくのは“埜庵”の栗のかき氷くらいかな。
そんな貴重な栗をたっぷり使った季節限定の蒸羊羹です。
松鶴堂を知るきっかけは
(
さっそくお店に連絡してみました。
時期なので栗蒸し羊羹について伺うと(翌日つくるけれど日持ちしないのですぐ召し上がるなら) とのこと。
むろんもちろんお願いしました。栗羊羹、生姜羊羹、半生菓子など共に。
さて四万十といえばもちろん四万十川。
四国最長の大河(196km)であり、国内最後の清流として知られています。
「松鶴堂」はその四万十川の恵みを受けた高知県四万十町に1954年創業。
四国八十八ヶ所37番札所岩本寺の門前で営む菓子舗です。
まったく存じ上げなかった松鶴堂ですが、
インタヴュー記事などがいくつかWeb情報として得られたので、少しまとめてみました。
「・・当代3代目となる松岡幹幸氏は5年間、京都の老舗和菓子店「京菓子司末富」で修業を積んだ経験を活かし、四季折々の茶席菓子を手づくりしている。店に併設された喫茶処ではつくりたての季節の生菓子ともに一服いただける。─和菓子は、遅れず、先走らず、時の兆しを映すーという教えを心に深く留め、季節の移ろいに注意を払いながら、折々の季節感を大切に、菓子づくりに真摯に向き合っている・・」
屋号は初代店主・松岡鶴馬氏の名前にちなんでいるのだそう。
孫情報ではありますが、いずれも好意的な内容。
機会があればあらためてお話を伺ってみたいものです。
さて初霜。
真っ白な軽羹が羊羹の暗褐色によく映えます栗の淡黄色がアクセントとなって、晩秋の野山をイメージさせる。
趣のある棹物です。
切ってみると蒸羊羹と同じくらいにむっちりとした軽羹。
山芋の力を感じさせます。
甘さ控えた羊羹にまんべんなく散らした蜜栗。
どこをきりわけてもフェアな彩り、口あたり。
茶席用なのだと思いますが、全体に密度の詰まった、満足感の高い蒸し菓子です。
ワタシはおやつとしてしっかり食べたい。
ほかにもいろいろ取り寄せたのですがそのどれもがとても美味しい!
ので、また書きます、書きたい、書かせてくれ。
*松鶴堂:高知県高岡郡四万十町茂串町3-10 0800−22−0265 9:00〜18:00 無休?
・初霜:一棹1700円(+送料1100円):小豆こしあん、砂糖、つくね芋、栗、上用粉、葛粉、小麦粉
:当日含めて4日(到着日含む3日)※栗の季節限定
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なければ10月から12月くらいの限定だったかと
思います。(もしかすると近年変更になった?)
若ご主人は山形の佐藤屋の佐藤さんと同時期に
末富で修業していました。
佐藤さんによれば同時期に修業していた和菓子
職人たちの中でもっともセンスがよかった
とのこと。
去年の4月にお店にうかがったときに若ご主人と
少しお話させく機会がありました。
この人だからこそ、このお菓子が作れるのだと
強く感じたことをよく覚えています。
情報をありがとうございます。
栗羊羹は和三坊主さんが4月にいらした時はおつくりでなかったのですね。おそらく女将さんと電話でのやりとりだったので、誤解が生じたのだと思います。
佐藤さんとちょうど同じ年頃でらっしゃるから、重なっているかなと思いましたがやはり。
四万十は興味の引かれる土地。折を見て行ってみたいです。
確認したら「10〜11月くらい」とありました。
2018年4月に訪問した時には店頭にはなかった
です。
4月に訪問した時には、桜餅と棹物の浮島が
おいしかったです。
高知市から遠そうに感じられますが、特急で
行ったら案外時間がかからなかったです。