栗くり栗クリ 極めてくり
甘党たちの甘党三昧・・あれ?だれ
個性あふれる佳品の揃い踏み
12月はじめの週末、第6回わがし甘党の会・・・
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・・
を開催しました。
最高気温5度でしかも雨というこの日。
真冬なみの厳寒にも関わらず、
砂糖に群がるアリの如く20名の甘党が集まったのです。
そして!
そのなかには(どう考えても場違いな)超スペシャル著名人が混ざって(混ぜて)しまったのでした。
だれでしょうだれかしら、それは次号〜。
コーフンはさておき。
今回のテーマのひとつが栗のお菓子。
なかでも普段はなかなか手が出せない一本売りのあの栗蒸し羊羹、この栗羊羹たちを一度でいいからまとめて味わってみたい。
そんな甘党の願いを実現するべく、集めたのは・・・
1・栃木「しもつけ彩風菓松屋」の“極”
2・京都「亀末廣」の栗羊羹、
3・東京「松島屋」の栗むし羊かん
4・弘前「大阪屋」の栗蒸ようかん
この4種類 合計6本。
重かった、ものすごーく。
まずは“極”。
「しもつけ彩風菓松屋」(昭和34年(1959)開業)が誇るスペシャル極める栗蒸し羊羹です。
その“サイズ”は通常タイプ(約325c)の2倍(約633c〉、“栗”は3倍という超特大版ですから、価格の方もスーパースペシャル。
おひとりさまが購入することはまずないと思われる。一棹7506円
ブログ記事しもつけ彩風菓松屋の栗蒸し羊羹通常タイプ
そしてその栗の含有量。通常タイプでさえ尋常ではありません。
尋常でない通常、をさらに上回る、まさに常軌を逸した(!)栗蒸し羊羹に違いあるまい。
そう想像を巡らせていた、まさに憧憬の逸品です。
さて当日。
密封パックを開けた途端に広がる、野趣あふれる栗の香り。
居合わせたメンバー全員が「ほぉ〜〜〜」とため息とも深呼吸ともつかないうっとりとした表情。
常軌を逸したボリュームと栗の詰め込みように興奮ぎみです。
2番目は文化元年(1804年)創業「亀末廣」の栗羊羹。
小豆ベースの栗むし羊羹でなく、ごく柔らかい栗餡(おそらく白あんに栗を混ぜ込んだ)に刻んだ栗をたっぷり混ぜ込んだ煉羊羹です。
こちらは昨年いただいた際の美味しさがあまりにも印象的だったので選んだのです。一棹3600円を2本。
ブログ内亀末廣の栗羊羹、
封を開けてみたところ、今年は急いで調製したのかな、という気がしないでもないけれど…。
3番目はご存知の方も少なくないでしょう、
大正7年(1918年)創業、高輪「松島屋」の栗むし羊かん。
年々、入手困難度が増している超人気棹菓子です。
今年は11月上旬時点で最終販売日の12月9日分まで完売していましたから凄まじい。
ワタシ自身は3年ぶりの購入です。一棹2600円を2本。
ブログ内松島屋の栗むし羊かん
同じ店のものでも2本並べてみると手づくりならではの違いがくっきり。
4番目は寛永7年(1630年)創業、弘前の歴史ある名菓舗「大阪屋」の栗蒸ようかん。
どっしりと大ぶりの逸品は長年の贔屓も多いと聞きます。
こちらは会員からのリクエストもあり登場しました。
昨年ワタシは12月半ば頃に購入、おそらく12月後半まで販売しているようです。
今年は昨年より216円値上がりして一棹3780円。
ブログ内大阪屋 栗蒸ようかん
以上、堂々たる4種類を一同に集めるの図
壮観!
20名の甘党が4種類を並べて栗むし羊羹三昧にほくそ笑む。
まさに至福(ホラーか)のひととき。
この4種の食べ比べができるなんてぇ・・一生に一度!と
知らないヒトが見たら恐ろしい図であったであろう。
さて気になるのが
(そんじょそこらの甘いモノ好きとはちと違う)強者どもの感想です。
*1の“極”
・ストレートに“好み”でした。
・一番塩梅が良かった!
・栗の風味が鮮烈。おいしい〜とっても。
・栗がおいしい 一番好きかも。
・羊羹の口あたりと香りがとりわけこのましい。
・ばらして食べるわけではないけれど栗が大きくてとても贅沢な気分〜。
・栗!栗!栗!の感覚に思わず顔がにやけてしまった。
・とっても好ましい。
・初めて食べたけれど、栗の食感、むっちりとした羊羹の口あたり共にとても好み。
・「やはり栗はおいしい」とあらためて実感できる品。
・野趣ある栗らしい香りが際立つが、味はまろやか。味と香りのバランスでは一番。あっさりとした餡も合っている。
*2の“亀末廣”の栗羊羹(栗蒸しではない)
・(小豆でなく)栗餡と栗のコンビネーションが強く印象に残った。
・甘さが控えめで、よどみなくいただける。
・正月の栗きんとんはこれで良いって思えるような風格を感じさせる。
・昨年に比べて、栗の食感にバラツキが感じられる。イイところはイイけど。丹波栗の出来がいまひとつだったのか、生地の口あたりも前年に比べると…うーむ(あんころりん)・・本当はちがうんだ日記・・の気分。
*3の松島屋
・ふんわり、もっちりとした口あたりが好い。
・これが一番好き
・やはりこちらが一番。栗がおいしいのはもちろん、ベースの餡がおいしくてするすると食べてしまう。
・たっぷりと豪勢な栗。
・一番好み
・ようかんと栗に一体感があり口溶けが柔らかく、栗の風味も濃くておいしい。
・以前は毎年の楽しみだったが久々に。口あたりスムースな羊羹、しっとりと柔らかい栗。最後に食べたものより格段においしい。(そのときは羊羹と栗のバランス、栗のエグミなど微妙で・・)また来年からきっちり予約します(←誰だかバレバレ)
*4の大阪屋
・一番好き、小豆あんと栗の味がなじんでいるのが良かった。
・一番好み
・どの栗もおいしかったけれど、羊かんの好みでは大阪屋がサイコー。
・サクサクとした栗が好い、栗だけで言えばここが一番
・栗の風味も濃く、羊かんのなめらかな口あたりが好い。
・昨年同様に栗をどっさり使っていながら、ボリュームだけでなく、色やレイアウトにまで神経を行き届かせ、栗そのものの美しさを際立たせるところがかっこいい。茶席などで薄く切り分けたとしても形に乱れがなく、菓子は量や味覚だけでない、という矜持にグッと来ます。大阪屋ならではの風格を感じさせる佳品(←誰だかバレバレ)。
・・・
いかがですか。
ほんとに好みは千差万別。
自分が美味しいと思えばそれでイイわけですものね。
でも、ほとんどの方が「こんなおいしいものばかりを食べ比べることができるなんて最高!」と。
一番なんて決められないという方も少なくなかった。
ワタシもそのひとり。美味しく楽しい2時間半でした。
が、ワタシ個人のもういっぽうの印象は
(新栗のお菓子は年によってまったく印象が異なる)でした。
というのは・・
最後にこんなこと書くのもはばかられるけど、
今年は夏頃の不順な気候と台風の影響もあったりで、ほとんどの産地があまりよろしくなかったと思われます。
今回の店ばかりでなく
今年は全般に昨年との差を感じさせる店が少なくありませんでした。
もちろんすべてではないけれど、味の差が大きいのは出来不出来によるものでしょう。
そんなこんなで
できれば来年も栗三昧の会を開きたいなあ。
さてさてさて
わがし甘党の会のメインイベントはこの後まだまだ続きます。
第6回わがし甘党の会〜その2 しばしお待ちを!
あんころりん
*ブログ内関連記事
しもつけ彩風菓松屋の栗蒸し羊羹通常タイプ
亀末廣の栗羊羹、
松島屋の栗むし羊かん、
大阪屋 栗蒸ようかん
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ありがとうございました。
3年前の秋に店頭で手には取ってみたものの
買わずじまいで、ずっと心残りだった品です。
この風格はさすが大阪屋ですね。
「極」なんて、栗に羊羹が混ざってる(笑)。
見た目でだけですが私は、“松島屋”か“大阪屋”が好きそうな気がします!食べたい!
来年の栗三昧の会には行きたいな〜(^^)。
地元の栗ものだと何がいいかな・・・?いや、今回のこれらの品に勝るものはないか(-_-;)
土曜日はありがとうございます。
栗きんとん、栗粉餅の情報、みなさんとても興味深く聞いていらっしゃいましたね。
大阪屋、なかなか二度目をお願いする機会がないので、逆にリクエストありがとうございます。
まさに風格を感じさせる、そんな逸品でしたね。
>そうです、グイグイパワーアップしてますー。ぜひぜひ次回はご参加ください。
ちなみ今回はすてきな、ある方もいらしてくださったんですよ。
そうそう、あんで栗を寄せたってかんじ。ぜひぜひ来年は来てくださいね、ほんわりした予定では12月の第一土曜日あたりかな。
宮崎の栗菓子で欲しいモノあります!!以前、聞いたあのお店の。