
みよしの5種と閼伽水
萬御菓子誂處 樫舎がこしらえた6種の・・・
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・・・葛焼き。
「・・普段は季節限定で誂えております5種と定番の丹波大納言漉餡の葛焼きを合わせて6種の詰め合わせ」が届きました。
店の顔、とも言える菓子が葛焼き“みよしの”です。
その“みよしの”のそれぞれに季節に応じた味わいが一同に介する!
こんな機会はそうあるものではありません。
迷うことなく送っていただきました。
現況であってもイイコにしていればこんな佳きこともあるのだわ笑い。

箱におさめられた6種類のうち、
丹波 栗 備中 百合根 鳴門 この5種類がみよしのです。

丹波は 丹波大納言
栗は 肥後(※熊本ですね)利平栗
備中は 備中(岡山)白小豆
百合根は 真狩(北海道)の百合根
鳴門は 鳴門金時(徳島産金時芋=さつまいも)
これら素材ごとにひとつひとつ手作業で裏漉して、炊き上げるのだそう。
考えるだけでたいへんな手間です。
そうして
極上の吉野本葛と砂糖にそれぞれのこし餡を併せて蒸しあげ、それを冷ましたものを開いて(※カットして)6面を(おそらく一文字鍋)それぞれ丁寧に焼き上げています。

そして
透明葛焼きの「閼伽水(あかみず)」は東大寺二月堂様拝領のお香水を拝領し、吉野本葛、良質の砂糖を加え、同じ手作業で仕立てのだそう。

閼伽水 吉野本葛と砂糖のみで仕上げている
閼伽水はその前にいただいた“はつむらさき”とほぼ同じ材料構成です。
が。
すばらしくおいしい!
(ワタシの好きな)水仙粽のような。
削ぎ落とされた中に光る“本葛”ならではの味わい。
ぷるるん、とした口あたりもたまりませんです。
丹波、白小豆は予想どおりのおいしさ。

丹波大納言小豆

備中白小豆 ★近畿東海の上生菓子の店では白小豆に備中を使うのが大前提、よって白あん=白小豆あんをしばしば備中あんと称します。
十二分においしいけれど
きっとお店でいただくほうがその良さを数倍、堪能できるのだろうと思います。
栗もとても好かった。


淡い甘みが栗の繊細な風味を引き出し、野趣というか趣を感じさせる仕上がりに思いました。
一番“あん”の存在感を感じたかもしれない
栗の旬にいただいてみたいな。
思いの外、パンチが聴いていたのは百合根。


百合根の国内最大生産地“真狩” の百合根
百合根独特の風味、ある種のアクというか・・クセを残した仕上がりです。
鳴門 も悪くないのです・・

鳴門 揺るぎなき芋の王様。徳島産のみがその名を許される“鳴門金時芋”
これはおそらく、ワタシ個人の食生活(※)に起因して・・秋にいただくほうがもっとおいしく感じるのだと思います。(※在宅ワークが続くこの頃はほぼ毎日、鳴門金時芋を焼いて昼に食べているのでさつまいも対する感覚がニブイ?)
今月いっぱい水仙粽もおつくりだそうです。
そろそろお願いしましょうか。
あ、小種がおいしいって話をまた忘れた。
・・・忘れないうちに書きます・・。
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