孤高の個性派?
「Mーsize」(エムサイズ)が学芸大学駅東口にオープンしたのは・・・
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・・・2003年のこと。
いつのまにやらって気もしますが
今年17年を迎える熟練パン屋さんです。
*2012年のブログ記事
月ごと、週ごと、曜日ごとに変わるメニューは
酵母、副材料、フィリング、ネーミングのどれをとっても超、がつくほどオリジナリティに富んでいます。
オープン当初から変わらずに個性豊かなアレンジパンの数々は
組み合わせの妙というか、(え、そこかっ)という意外性にそそられる。
毎月変わる季節のあんぱんも
9月は3つの種類が並んでます。
毎度のことだけど買い過ぎないようにと心に釘を指しつつ。結局3種類とも獲得。
3種類ともにベースのパンは自家製びわ酵母で熟成させた生地を低温殺菌牛乳で仕込んでいます。
あんぱん生地にふさわしいまろやかな口あたりですが、
ほどよく噛みごたえもあり、甘さや油脂臭を感じさせない、リッチとリーンの中間的といいますか。絶妙です。
“ぶどうあんぱん”は
まるごと1個のフレッシュな“ナガノパープル”を十勝産小豆の粒あん包んで焼きあげたもの。
ナガノパープルは皮ごと食べられる葡萄色のぶどうでほどよく甘酸っぱくてほのかな渋みも感じられる、ここ5〜6年ですっかりポピュラーになった品種です。巨峰よりずっと爽やか。
甘酸っぱいぶどうとあっさりとした甘さの粒あん。
とってもジューシーで、噛むとパンのなかで味の香りがジュワッと弾けるよう。
しっかりと焼いてもフレッシュなひと粒ぶどうのおいしさは損なわれいないのはさすが。
この組み合わせはものすごく好き。思い出すとまた食べたくなります。
“ぶどうあんぱん”は“焼きりんご”のパンと共にお店全体の「9月のパン」となっています。
ふたつめは“塩と大葉のあんぱん”
お店、つまりシェフの志向からして意外性をウリにはしていないのだろう、と思いながらも
(えっ!)ていう組み合わせ。
けれどもやはりのさすが。
これまた、目ウロコのおいしさ!
フレッシュな大葉の青々しい香りと小豆の粒あんをほんのわずかなゲランドの塩でつないだ絶妙な組み合わせ。
9月といっても残暑キビしき折、やっぱりこれだねー。
お餅よりもやはりこのパン生地ならではの絶妙なバランス。
当日はそのまま食べてさっぱりと、翌日は少し焼き戻してカリッと。
どちらも甘さほどほどで、軽食としても飽きずにいただけそう。家族にも好評です。
こちらの生地は卵も加えているので食感はさらにまろやか。
余談だけど
和菓子で梅の赤しそを使ったものはあるけれど。青紫蘇そのままっていうのはごく稀。
おはぎあたりならイケそうな気もしますが。
みっつめは
“新生姜とカシューナッツのあんぱん”。
パンは塩と大葉のあんぱんと同じ卵入り生地で
新生姜とカシューナッツを混ぜ込んだ十勝産小豆の粒あんを包んで焼き上げています。
新生姜らしい爽やかな風味がふわっ。香ばしいカシューナッツの軽やかな食感。
こちらもイイ。
新生姜っていうのが辛味よりも風味を大切にしているようで新鮮。
そもそも新生姜とカシューナッツの組み合わせ自体が目ウロコだわね。
こちらも軽やかですごくいい。
3種類とも熟慮された組み合わせだっていうのが食べてみるとわかる。
ワタシは忖度抜き(笑)で全部おいしくいただいたし、また食べたいと思いました。
9月の調理パン3種類もすべて好きだったし。
9月の調理パン=おおきいししとう(万願寺とうがらし)、モッツァレラバナナ、金時草
いまも変わらず13種類の酵母を世話する日々を送るパン屋さん。
店頭に立つ典子さんの誠実さと心配りもまったく変わらない。
都内の暑さはオソロシイけど今月また伺うのが楽しみです。
毎年 干支でキャラが変わる紙袋
学芸大学の商店街ってやはり好きだな。
★お店と菓子のデータ
●M-SIZE(エムサイズ)鷹番2-5-17 03-3760-5661 11:30〜20:30 火曜、第1月曜休(ときどき月曜不定休)
ぶどうあんぱん(9月のパン)、塩と大葉のあんぱん(季節もの)、新生姜とカシューナッツのあんぱん(季節もの)
3種類共に190円 びわ酵母・乳製品使用(ぶどうあんぱん以外は卵使用)
☆お知らせ☆
9月2日、無事に放送されたNHK「ためしてガッテン」あんこ特集。
ワタシもちょい役で登場しました。
そしてNHK番組公式サイトに「和菓子ライター 高さんの冷やしぜんざい」レシピを掲載していただきました。サイト内下の方です。
簡単でとってもおいしいのでお試しあれ。
小豆が食べたくなった〜〜という声がしきりと聞こえるのもとってもうれしいことです。
見逃しちゃった〜という方、
9月9日(水)15時08分より再放送があるのでチェックしてね。
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