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「和菓子wagasi」−東京のお菓子・菓子パンを歩く

2020年10月18日

月島 古埜木堂の あんこまき あんずまき あんずもち

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大正13年創業の古埜木堂。

かつて、東京の東には昔ながらの和菓子屋がたくさんありました・・・


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時代の流れとともにその数は、急降下で減少。


そのなかで月島ではいまなお昔ながらの和菓子屋が複数、営業を続けています。

とはいえ(いつどうなるかわからないから)さっさと行かなきゃ〜と思いつつ、湘南に住んでからはその機会をもつことが難しくって。



そんなわけで古埜木堂。 
年季の入った店構えはとってもワタシ好み。

なかに入るとさらにすてき。

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陳列ケースにならんでいたのは

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あんこまきとあんずまきとくるみまき、そしてくりまき、
あんずもちとくるみもちとあんもち
あんず焼き、くるみ焼き・・など。

“焼”の文字が惜しい・・・
にしても、ひらがな攻撃じゃないか、きみ。
 

さておき
代表銘菓かどうかは存じ上げないけれど、
複数種類をつくっているのだから、評判は悪くないはず、と

あんこまきとあんずまきとあんずまきとそして草餅を包んでいただきました。
きんつばは残念ながら売切。


つくりたてというあんこまきをさっそく近所の公園でいただきました
(江ノ島まで持ち帰っては意味ないもんね)。

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おっ!



こう言っては誠に失礼ですが予想(期待)をはるかに上回るフレッシュな味わい。
調布生地の焼き皮はいかにもつくりたて でしなやか。
あんも柔らかく、ほどよい水分感。
「できたて」は嘘いつわりないPOPです。

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つづけてあんずまきもいただきました。
なるほど、できたてとの食感は違うけれど、単にパサついているではなくって、調布焼らしい“コシ”が感じられるし、こしあんの中のドライアプリコットの散らばり具合が絶妙で・・これもすっごくいい。


和菓子のあんずって(色を引き立てたいからでしょうか)、多くは干しあんず=ドライアプリコット と白餡と合わせてしまうことがしばしばですが、ワタシ個人はドライアプリコットにはぜったい小豆あんのほうが圧倒的に好ましい。
ドライアプリコットの濃厚な甘酸っぱさは小豆の強い風味ぐらいが、お互いを引き立てあっておいしさ倍増、だと思うのだが。

いつか、あんずまきのつくりたてを食べてみたい。


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あんずもち は柔らかい求肥に刻んだドライアプリコットを散らした小豆こしあんを包んでいます。
こちらも悪くない ていうか おいしいのです。
けれど 搗いたお餅だったらもっと好き。



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不思議に思ったのは草餅。


なんとなーく餅粉ベースの練餅だろうなーと思いつつも選んだのだが。

割ってみると(予想どおり)ものすごく柔らかくてお餅も薄い。
中にはかなり水分量多めのしっとりとした餡が包まれていた。



食べてみると、あら不思議。
まるで餅米を搗いた餅と練餅のちょうど中間のような口あたり。

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しっとりとした餡はこしあんというより、ものすごく柔らかいこしあんに小豆粒を混ぜたかのような、“加水90%サワードゥ”を思わせるような小倉あん。とても甘いようなフリしていますが、ほどほどの餅菓子のちょうどよい甘さです。よもぎの香りはかなり控えめですが、これお白餅でつくるとどうなるのかなー。

どこをとってもすっごく不思議な組合せですが、翌日も柔らかいままで家族も美味しくいただいてました。

つぶあん好きのワタシですが、こちらのこしあんはどれもお菓子とのバランスが絶妙。



若女将(四代目?)とおそらく三代目の女将と思しきお二人が対応してくださったのですが、いかにも下町らしい、気のおけないさっぱりしたお話ぶりが母が育った向島あたりの人々を彷彿させていただきました。


潰しあん(つぶあん)のお菓子をいただいていないし、あんずまきのつくりたてに出会うことを祈って、再訪を誓ったのでした。


古埜木堂(このきどう)
中央区月島1-6-12 日休

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★おまけの話★
偉大な作曲家、筒美京平さんがお亡くなりになりました。以前レコードマニアだった私が作品のシングルレコードを買い漁ったことはいうまでもなく。さらに我が肉親がリアルにとてもお世話になっており(筒美京平作品9枚組コンピレーションの企画制作etc)、亡き父の葬儀にご参列を頂いたことをはいまもしばしば思い出されます。日本の音楽史における最も重要なおひとりのご冥福を心からお祈りします、それにしても予想以上にショックを受けた・・。

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posted by あんころりん at 14:04| 東京 🌁| Comment(0) | 甘党ジャーナル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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