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「和菓子wagasi」−東京のお菓子・菓子パンを歩く

2020年11月14日

元祖・和のシュトレン? 藤丸の 山里しぐれ

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太宰府の「和菓子調製処 藤丸」が栗の季節だけにこしらえる“山里しぐれ”・・・


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蕎麦薯蕷生地に秋の実りをどぉっっさり包み込んだ生菓子です。
一棹と半棹が選べるので、まずは半棹をお願いしました。

半棹というので一棹を半分に分けたのかと思いきや。

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どっしりとしたなまこ型の完成体。
あたかもドイツのシュトレンのような・・。


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さっそく切り分けてみると・・

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それはそれはゴージャス。
栗、柿、ゆり根にそれから銀杏!さらに大粒小豆と白小豆がたっぷり。
それが(半分にきり分けて提供するには無理があるほど)ふんだんに詰め込まれているのでした。
これまたシュトレンを彷彿とさせます。


中の詰め物は
柿は干柿ではなく、新鮮な果肉を刻んだもの。
蕎麦薯蕷生地で包み込んで蒸し上げるので最終的に火が通るわけです。
丸ごとの銀杏や刻んだゆり根も蜜漬けではないようで、素材の風味が活かされています。
栗はおそらく自家製蜜漬けと思われます。なので柔らかく、そして明礬の匂いは感じられず甘さもほどほど。

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そして素晴らしいのは一緒に包み込まれた小豆の粒あん。
潰さないように丁寧に炊かれた大納言並の大粒小豆がたっぷり。
白小豆も甘さほどほどの粒あん。
潰しあんでもこし餡でもないのがその銘にふさわしいではありませんか。
おいしい豆はやはり粒でいただきたいと思います。

いろいろな食材が入っているのにバランス良く、まとまりがあってすばらしく美味しい。

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そして。
忘れてならないのは蕎麦薯蕷生地。
しっとりもっちりとした口あたりはこのお菓子をさらに引き立てています。

なぜだかWeb上は“蕎麦入かるかん”という情報が点在しているようですが、実物は蕎麦粉と山芋を使った蕎麦薯蕷です。
蕎麦薯蕷ならではの保水性(?)で
翌日いただいても、劣化するどころか生地と馴染んでさらにまろやかな口あたりに。

実感としてかるかんではこのゴージャスな山苞の味わいにはならないように感じました。


ことても好ましい良質なお菓子だったので、今度は一棹をお願いしてしまいました。
来週、手元に届きます。


◎和菓子調製処 藤丸:福岡県太宰宰府3-4-33
・山里しぐれ(栗の時期限定・蕎麦薯蕷の棹菓子) 半棹(370c程度)2250円(税別)一棹4500円(税別)

*ブログ内の「御菓子調製処 藤丸」記事いろいろ→

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posted by あんころりん at 13:46| 東京 ☀| Comment(2) | 九州 四国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
これは凄ーい!
まさに和のシュトレンですねぇ。あんこの感じもサイコー(^O^)/ しっとりもっちりの生地はかるかんに近いのかな?それとも蕎麦まんじゅう?
こういうのを見つけるあんころりんさんはやっぱり凄い!!!
Posted by いもすけ at 2020年11月15日 06:34
いもすけさん
でしょ。蕎麦粉の入った蕎麦薯蕷饅頭=そばまんじゅうと同じ。こうやってみずみずしい棹物にするとよけいにしっとり。すっごく美味しかったですよ。いもすけさんの町から大宰府はどれくらい遠いのかなあ。
Posted by あんころりん at 2020年11月16日 11:25
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