“踏青”と聞いて、最初に連想したのは青踏社・・・
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・・女流文学者〈このことばもいまもなっては・・)平塚らいてう、岡本かの子らが結成した文学社で、フェミニスト団体の草分けです。
これはイギリスに存在した文学サロンの女性が青い靴下を履いていたことにちなんだ名前です。
ですが
「踏青」は 俳句の季語で 野にでて青草を踏み遊ぶこと、なのだそう。
銘に使ったのは御菓子丸 三月の菓子
蕗の薹と柑橘蜜漬けを使った浮島です。
春の野の土のような四角い生地に地面から顔を出した蕗の薹ような若草色。
清々しい。
2〜3月は蕗の薹を使った菓子にしばしば出会うことがありました。
そのなかでこれほどまでに蕗の薹の香り、風味を楽しめた菓子はなかったように思います。
独特のあの香り、ほろ苦さが充分に活かされているのですが、蕗の薹に馴染みがなくても美味しくいただける。
(じっさいのところ蕗の薹が苦手な家族がこれはおいしい、と)。
甘みに使われているのはきび砂糖。材料表示にもきび砂糖とだけ、白砂糖不使用。
(これもまた我が家にとっては日々使う甘みなので馴染みやすい)
加えて
一般的な浮島生地より蒸しかすてらに近い食感。
上生菓子というより、焼菓子に近い。
白あんでなく小豆あんを用いたところも好ましい。
あんの分量もやや控えめなのでしょうか?
あっさりとしたスポンジ生地のように適度な弾力があることと小豆あんベースなので、食べ飽きることがありません。
好きだなあ、とても。
浮島、自分で作るときは小豆あんベースにしよう。
ところで。
銘をつけた御菓子丸、杉山さんのあたまにはたして青踏社があったのでしょうか。
御菓子丸
踏青:小豆、卵、きび砂糖、蕗の薹、柑橘、小麦粉、卵
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