↑しっかりした「豆大福」はこしあん、粒あん。「あわ大福」(粒あん)(各189円)と朝生の「葛桜」(168円)
個人的に今月はソバリエ修行もため「蕎麦食い月間」です。
三ノ輪の「砂場総本家」(荒川区南千住1−27−6 木休)で「さらしなそばのせいろ」と「玉子丼」をお昼にいただき
ぶらぶら浅草方面へ。
庶民的な下町からちょっと粋な町並みへと変わる境の辺りに
「金太郎飴本店」の看板が見えると
そのすぐ手前に
豆大福と最中で知られた「花月堂本店」(台東区根岸5-16-12 8時半〜5時日祝は〜3時)
はあります。
清潔で落ち着いた店は「粋な豆大福の店」にふさわしい大人の雰囲気。
中へ入ると真っ先に目に入るのは奥に掛けられた
歌舞伎の名家「中村屋」ののれん。
「(先代の)中村勘三郎、中村勘九朗(現 勘三郎)、波乃久里子」の名前と
お店の紋そして「花月堂本店さん江」の文字がが白く抜かれています。
お店の方は「もう随分前にいただいたんですけどね」と特別な思いもない様子。
ここからは故先代勘三郎の菩提寺の「西徳寺」(台東区竜泉1丁目) も近いのです。
中村屋にすればここ「よく知った地元でなかなかうまい餅菓子をたべさせる」店なのでしょうか。
そこでふと思ったのが
さては「トチリ蕎麦」ならぬ「トチリ大福」でも出した事があるのでは・・
歌舞伎の世界では役者がせりふなどを間違えると舞台の関係者に蕎麦をふるまう
「トチリ蕎麦」という習慣があります。
先代はやや慌てものだったようで
存命中にたびたび「トチリ蕎麦」をだしている。
粋な方で豪勢にトラックで運ばせるような「トチリ蕎麦」ふるまったこともあるそうだ。
だから「若い者がコーヒー券なんて持ってきた」などと
味気なさを嘆いていたこともあったそうだが。
先代は「いなりずし」を出した事もあるらしい。
その際さすがに「トチリ稲荷」ではなく「おみそれおわび」としたそうだが。
お稲荷さんが出されたなら「豆大福」だってありそうだ。
「花月堂本店」には大福だけでも四品ある。
こちらの大福は
明治44年創業の昔ながらの「餅米をついた餅」の
もちろん当日限りの生菓子である。
「おみそれおわび」にもふさわしそうだが。
なんてこと思って注文したが。
さてお味についてはまた明日。
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