夏休みの特別企画
―4回連続「上野の豆大福散歩」の第2回です。
今月は個人的に「江戸ソバリエ」レポート月間。
上野ははずせません。
この日は江戸蕎麦の銘店「上野藪蕎麦」へ。
つるっと極上のせいろう蕎麦をたぐって大満足。
さて次は当然、「甘いもの」です。
甘味もうまいものがひしめく上野界隈。
普段は「福助のみつ豆」食べて「うさぎや」のどら焼きに行くところ、
もしくは谷中、根津あたりへぶらぶら、なんですが
でも本日は「豆大福」です!
上野で「豆大福」というと駅の正面口前の
『岡埜栄泉総本舗』=『上野駅前岡埜栄泉』(上野14‐6−7 火休)
を思い浮かべる方が多数派、
ではないでしょうか?
1873年創業で132年の歴史。
数ある岡埜のなかでも老舗の一軒です。
駅前に立ち並ぶビルの1階、マルイの隣は駅のそば、
というアクセスの良さでは日本一!
だって「東北、常磐、上信越線をご利用になる皆様からも久しくご愛顧いただいて」と
店主自らおっしゃっているほどです。
ちなみに駅構内にも4箇所出店しているようです。
↓店名のロゴデザインが大正ロマンなアールデコ
大福は豆大福、ずんだ大福、よもぎ大福、の3種類。(各200円)
7月でも「よもぎ大福」もありました。
今日は豆大福とずんだ大福、他に薯蕷のうさぎ饅頭「月のうさぎ」を購入。
↓「月のうさぎ」(180円)も下町うさぎ(こしあん)
豆大福はどっしりとかなりの大きめで
赤えんどう豆は控えめです。
餅がかなり柔らかく粒あんも水分を含んでしっとりしています。
老舗の豆大福にはめずらしく「賞味期限は二日間」。
原材料はもち米、小豆、砂糖、水飴、
赤えんどう、塩、澱粉。水飴が特徴的でしょうか。
HPの情報では
「粒あんは『北斗大納言』を使い3日間かけて練り上げ、
水は『アルカリ活性水』、米は新潟『綿ぼうし』、
赤えんどうは北海道『富良野産』」 ということで
こだわりの素材の数々、ということです。
ずんだ大福もたっぷりのおおきめ。
こちらは赤えんどうでなく『青えんどう』が良いかんじ。
原材料は、もち米、小豆、砂糖、水飴、
塩、澱粉、枝豆、マルチトール、寒天、白いんげん、トレハロース
豆大福とは異なります。
どちらも
賞味期限が二日間なので
関西、北陸あたりまでは通販可です。
おそらく「地方へおみやげの買い物客」が多いため
柔らかめに仕上げる工夫をしたのではないでしょうか。
客への心遣いがこんなところにあります。
お店にいらした3人の女性もやさしくていねいで
生まれて初めて東京でお買い物する方でも安心です。
私も安心して少量のお買い物ですが、ていねいな対応。
オリジナルの小さな紙袋↓にいれてもらいました。
(ここでも「紙袋でよろしいですか」とさりげなく確認してくれます)
これなら東京の最後のお買い物でも楽しい思い出とともに帰郷できます。
御菓子を買うのにお店で、あまり事務的にあしらわれるのは
実に虚しいものですから。やはり「ハレ」らしくしてほしい。
楽しい思い出に東京みやげは
上野駅前岡埜栄泉で。
※なお7月25日から28日までは夏季休業です。
―☆小さい画像はクリックで拡大します☆―
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いいですね〜上野シリーズ
谷中岡埜栄泉 の 大福食べたことないのです。
今年の冬に、巣鴨 豆大福食べ歩きをしたのですが、1件で一個づつ買って、あとで、食べ比べをしたのですが、殆ど覚えてないのです・・
でもそれぞれ特色があったのは覚えていますが。
あとで書こうとおもっても、きちんとかけないのです。
きちんと、まとめて書かれている あんころりんさんはすごない〜とおもってしまいます。
3、4弾も楽しみにしていますね!
April 10, 2005 食べ物 日記(60) 和菓子 大福(巣鴨)
大福嬢たちはお褒めを預かりとてもよろこんでおります。まことに拙い文章をそんな風に言ってくださってありがとう、これかれも精進します。
☆生栗さん
蕎麦はいつ食べても飽きないですね。
生栗さんの近くにも銘店があると思います。