夏休みの特別企画
―4回連続「上野の豆大福散歩」の第3回です。
今回は
「上野広小路 岡埜栄泉」で知られる『東京岡埜栄泉』(台東区上野2−1−9 月休)です。
「初祖 岡埜栄泉総本舗」という表記(包装紙や店頭、レシートなど)
も知られているので
こちらを正式名という気もしますが、
正式社名は「東京岡埜栄泉」みたいです。
創業は数ある岡埜栄泉のなかでも
最も古く安政年間(1854〜1859)に創業。
はっきりした年度は見当たらないけど
創業1854年とすれば151年の歴史があります。
現在のご主人で8代目という事です。
(余談ですが
安政の短い5年間に創業した江戸の和菓子店には
麻布青野総本舗、龍昇亭西むら、梅園、榮太楼総本舗、などがあります。
昔から甘味に対する情熱はみな同じなんでしょう。)
松坂屋のはす向かいのビルの1階ですが
ここは喫茶室があるので夏ならかき氷などもいただけます。
なかなか良い昭和の上野の佇まいがありますから
余裕のある時は立ち寄りたいものです。
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豆大福は「粒あん」「こしあん」の二種類(210円)。
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↑うっすらと黄味がかった餅が特徴的でしょうか。
駅前の岡埜のものよりやや小振りでしっかりした感触です。
金と銀の文字がおしゃれな(金がこし、銀が粒)
透明な個別包装に入っているので↓
夏期は持ち帰る間に水分で多少、餅がべとつきますが。
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断面を見てもはっきりわかるように「餅」はあつめ。
粒あんは火がしっかり入って水分がきっちりととび
小豆の粒が感じられる
粒あんの醍醐味があります。
赤えんどう豆は少なめですが、
何がすごいって
餅のこしの強さ はかなりのもので
「大福は餅である」ということを認識できる一品です。
餅好きにはうれしい「豆大福餅」ですね。
主原料は 小豆、餅米、砂糖、赤えんどう
ソルビット、塩。
小豆は北海道産だそうです。
賞味期限は その日限り と袋に表記があり。
少量だと
既成の小さな茶色い紙袋に入れてくれるので
家までつぶれないように気をつけて持ち帰りましょう。
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私は餅好きっ子だから、ここのが好きなのです。おっしゃる通り餅食ってます!感がたまらんのですわ。
豆大福が食べたい・・・というかお餅が食べたくなってきた。
あんころ餅に近い食感を感じました。
お腹一杯になりますよ。thetaさんは金or銀?
私は、銀派です!!!
本当に綺麗な画像ですね。
生唾・・・飲み込んでしまいました。
あんころりんさんは、きちんと伝えたいことがあって、ブログを書かれているのですね!
「資料せいを持たせて 楽しく伝える!!!」
実践されてますよ〜
岡埜栄泉って本当にたくさんにのれんわけしていますね!
確かに、一定水準は保っていますね!
そうでしたか。ここのは特に「粒あん」かも。
☆ゆっかさん
杉浦さんの記事も読んでくださってありがとうです。とても嬉しいです。やはりゆっかさんは銀ですね。(予想通り!)出来ればすべての岡埜でたべてみたいにゃ〜。
☆和風花さん
ちょっと元気になれるでしょうか?
初祖岡埜栄泉(東京岡埜栄泉)さんが、7月31日で店を閉めました。
金色、銀色包装の豆大福が懐かしいですね。
また、ここのどら焼はうさぎやさんを向こうに回し、280円と云う値段と皮の分厚さに心意気を感じました。
残念ですね。
うわ、ものすごくショック!!!!情報ありがとうございます。
6月に訪問したときはそんな様子が微塵もなかったのに・・。
上野の楽しみ・・次々と消えていきます、悲しい。