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「和菓子wagasi」−東京のお菓子・菓子パンを歩く

2005年07月31日

沖縄の味『富士家の氷ぜんざい』と『あまがし』―前編

aloha 736.jpg

↑富士家の氷ぜんざいテイクアウト用。白玉もかなりうまし。
8月1日まで新宿伊勢丹屋上にて


皆さん、「氷ぜんざい」「あまがし」をご存知ですか?

個人的に
最も好きな夏の甘味は沖縄の「氷ぜんざい」なんです。
沖縄に個人で行かれた方なら一度は『氷』のノボリを見たことがあるのでは?

何を隠そう、偶然にも沖縄で私が初めて口にした食べ物は
この「氷ぜんざい」だったのです。

2月の暑い日!に到着。
サーフポイントをチェックしてる時に屋台で食べたんだけどかなり感動しました。
沖縄での食べ物への期待が一気に嵩まりましたよ。

 「氷ぜんざい」 
「黒糖などで甘く煮た「金時豆」にかき氷をかけて
白玉を三つほどのせた冷たい甘味」


あとで出てくる「あまがし」は押し麦や小豆なども入れて煮たもの。
後編では「サンコープ」を紹介。

沖縄では「ぜんざい」といえばこの削り氷を甘い金時豆にかけたものを指します。
温かいのは「ホットぜんざい」。でも人気はないです。本土風は不評。

ぶらり歩けば屋外の「パーラー」(=超キュートな屋台風お店)や
いろいろなお店で、とってもおいしい氷ぜんざいに出会えます

そしてこの富士家は沖縄で最も有名な「氷ぜんざい」のお店です。

―以前ちょこっと何故か銀座にお店があったそうですが。

aloha 739.jpg


8月1日まで新宿伊勢丹の沖縄展屋上に出店するという事で
「これは行かなきゃ」と。(11〜9時、最終日4時迄)

沖縄ポップスのライブ演奏の大音量の屋上の『富士家』。
沖縄の店とはもちろん違う。
値段も富士家ぜんざい(300g)400円(地元では290円)。

今回残念ながらテイクアウト・デリバリー用のカップでした。
そう、富士家は「氷ぜんざいのデリバリー」も有名。
時間で固さを調製してくれる。(本土は無理よ、もちろん)


お店では「ポスター」(画像↑見てね)みたいなかんじでいただけます。


↓クリックしてね

aloha 735.jpg

でも「沖縄の氷ぜんざい」が食べられるので

もうワクワクです。

下の氷と金時豆を混ぜながら食べると沖縄の
砂辺の店」
が蘇ります。

↓クリックで拡大

aloha 752.jpg

↑アロハなプリントのカップには「琉球冷菓」の文字。マッチは砂辺で。小物も超ナイス

有名なサーフポイント「砂辺」には
とても開放的な雰囲気の「富士家」があって
波乗り後の一杯は格別に身にしみます。

―ちなみにオーナーもサーファーでHPには波情報も。

甘いんだけど金時豆の味を楽しみつつ
甘味の中のさっぱり感で「さくさくさくっ」といただけます。

↓クリックで拡大。大好きなさんぴん茶もうまいぞ。ペットボトルだが。

aloha 737.jpg

富士家の「氷」は『豆の煮汁』で作っています!

だから氷だけでもおいしく
また、最後までむらのない味だそうです。

原材料は大変シンプルに金時豆、砂糖、水飴、塩。これに白玉餅が3つ。

沖縄でこの「ぜんざい」が食べられるようになったのは
いろいろな歴史があります。

はい、では
あんころりんの大好きな 『歴史』span>のお時間
『ぜんざい』と『あまがし』 
です。
文字きらいの人はななめ読みでよろしくね。

>「ぜんざい」を知るには
まずおいしい「あまがし」についてです。
琉球の昔から
「五月五日には各家庭で子供たちが喜ぶ「あまがし」をつくった。
押し麦(大麦)、緑豆(または小豆)を煮て黒砂糖を入れた
甘いもので、 これに菖蒲(しょうぶ)の茎をさじがわりにして食べた・・
 
さらに昔の姿は、大麦をひき割りにし粥に炊いたものにこうじを入れ、
ひと晩醗酵させたものだったという。

酸味が強いから、食べる前に砂糖を少し入れた。
すなわち「あまがし」は甘菓子(あまがし)ではなく、甘粕だった、とわかる。」
あまがし(by湯川 豊)オキナワカルチャーアーカイブより

そして
「ぜんざい」には

このぜんざい、元々は緑豆で作られていました。

緑豆は食べ過ぎや食欲不振の際
清熱解毒剤として用いられた漢方の材料でもあり、

涼を呼ぶために民間療法に使われていたものです。

この緑豆を、ミネラルたっぷりの黒糖を使って煮込むのですから、
暑さを和らげ身体にやさしいおやつだということがわかります。

 しかし、何もかもが焼け野原となった戦後、
緑豆は米軍物資として出回った
カリフォルニア産の金時豆に変えていかれました

金時豆はアメリカでは煮込み料理に使う材料で・・』
(オキナワンキュイジーヌより)とあります。

戦争も私たちの好きな「甘味」や「和菓子」に多くの影響
をあたえています。

ちなみに家庭で作るときは小豆を主に使うそう。理由は「ぜんざい」ページに。

富士家は明日までなので興味ある方行ってみてください。

それで、がんばって日曜の朝一でアップしましたよー。

この「氷ぜんざい」。

かき氷ラヴァーの私は東京でも「食べた〜い」と
↓サンコープの「あまがし」を常備しています。

aloha 744.jpg


長くなるので続きは明日。

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もしも、この記事を読んでもう少し沖縄の事を知りたいと思った方は
私の”Favoriteリンク”の茶亜子さんの「おきなわ女の独り言」を見てください
生活の中で「沖縄の歴史」についてさりげなく書かれています
【かき氷、たい焼き&今川焼の最新記事】
posted by あんころりん at 08:21| 東京 🌁| Comment(10) | TrackBack(1) | かき氷、たい焼き&今川焼 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは

氷ぜんざい、たべたことないです!
実は私は冷たいものがあまり得意ではないのです。
夏でも冷たいものは飲みません

アイスクリームは食べるんですけどね〜

でも、あずきと一緒なら食べてみたい・・・
って思いました。

涼しい情報ありがとうございます。

いつか、サルバトーレでランチご一緒したいですね!(笑)
Posted by ゆっか at 2005年07月31日 20:31
☆ゆっかさん
コメントありがとうございます。
氷が苦手な方は多いですね。
私も頭が痛くなるので通常飲み物が必要ですが
何故かこれはすいすい食べられます、不思議。

金時豆がお好きな方にはおススメなんですが・・
ゆっかさんはあずきの方がお好みなんですね。

ではいつかサルバトーレで優雅に大福っちゃいましょう。
Posted by あんころりん at 2005年07月31日 22:07
あんころりんさんへ

質問です。

先日、赤坂で購入した浅田屋さんの豆大福を冷凍しています。

いつも大福は自然解凍して、そのまま食べています。 
確かにできたてよりは、味は落ちるのですが、
それでも おいしく食べています。

浅田屋さんの大福は自然解凍すると、どうしても外側が硬くなって、そのままの、3日目の大福って感じになってしまいます。

上野のときに1日おいた大福を色々と調べていらっしゃいましたが、やはり成分の違いでしょうか?
瑞穂とか、松川さんのは、自然解凍でもおいしいのに・・・・

解凍出来次第すぐに食べると違うかな?と思ったり。
今日は6時間ほど、常温でほったらかしてしまいました。

硬くなってしまうと、とても悲しいです・・・
何かご存知のことがありましたら、ご教示いただければ、うれしいです。

よろしくお願いいたします。
Posted by ゆっか at 2005年07月31日 22:58
☆ゆっかさん
それは本当に悲しい。
好きなものだからていねいに保存したいのにね。
まずこれまでの経験でいうと
固くなるものは添加物が入っていません。

私が数回、自然解凍しても、ぼろっと固くなってしまったのは
オーガニックの「玄米大福」。

あと谷中や、群林堂、松島屋等は買って翌日には
ご存知のように固くなりますよね。

固くなることは添加物の問題はないだろう、と
推測できます。

となると、餅米の質かあるいは製法かな、という気がします。

搗いた餅米は自然解凍できるけど、
おにぎりなど「うるち米」のごはんは自然解凍すると
ぼろぼろになっちゃいますよね。
電子レンジならOk。
玄米大福も同様な理由だったと思ってます。
玄米大福はビニール袋に入れて
熱湯で茹でる、というのが解決策だったみたい。

お萩は餅米とうるち米が両方入っています。

もしも添加物なしでうるち米、あるいは
うるち米原料の上新粉などが入っていると
自然解凍で
固くなるかもしれません。

または「もち粉」を混ぜるという可能性もあります。
パックものでもち粉がはいっているものは
数多くあります。
固くならないように何かを入れていますが。
添加物なしだとすぐ固くなります。

或いは餅米そのものの性質か?


もし製法が原因ならば、
特に水分量か蒸し加減
または「搗きかた」じゃないかな、
と思います。

無添加の杵つき餅でも
柔らかさを持続できる方法があって
一度蒸して搗いたものを
一晩冷やしてもう一度搗きなおすと
なかなか固くならない、という手間のかかる製法も
あるようです。

何かこれと関係して
搗き方で固くなる条件があるのかもしれないけど

よくわかりません。
以上が今、私が推測できることです。





Posted by あんころりん at 2005年08月01日 02:52
こんにちは!昨日はわざわざ沖縄展情報、
お知らせに来て下さって有難うございました☆
お返事するのが遅くなってしまって
本当にごめんなさいm(_ _)m
頂いたコメントにもお返事させて頂きましたが、
あんころりんさんのお陰で沖縄展行けました♪

それにしても以前から思っていたことですが、
あんころりんさんって一体何者なのでしょう?!
私のような、ただ美味しい物が好きなだけの人ではないですよね??
パリにも住んでいらっしゃったんですね?
近頃どんな素敵な俳優さんよりも、
あんころりんさんのことがとっても気になる私です〜!

お休みの日にあんころりんさんの記事を沢山参考にさせて頂いて、
美味しい物屋さん巡りをしてきました♪
いつも有難うございます☆☆
近いうちにブログにアップしたいと思ってますので、
お暇な時に覘きに来て下さいね!(^-^)
Posted by ちょこ at 2005年08月01日 11:07
良かった!!!!!!!
いらしたんですか!
頑張って朝いちにアップした甲斐ありました。
いかがでした?
たぶんちょこさんの方で読めるのでしょうか。
・・・いやいや買いかぶり過ぎですよ。
恥ずかしいざんす。
単なるあんこ好きのあほんだらです。
何にでものめり込みすぎる、という特性を持った
だらしのない奴ですし。
でも美味しい物めぐりとっても楽しみです♪
Posted by あんころりん at 2005年08月01日 15:36
すごく勉強になりました!黒糖で煮た金時いいですね!沖縄のお菓子はちんすうこうくらいしかわかりません!氷もあるんですね!って暑いところだからない分けないですよね。笑。おいしそう!白玉もいいですね!
Posted by 生栗和栗 at 2005年08月01日 17:44
暑中お見舞い申し上げます、ターシャです(笑)

涼しい話題、ありがとうございます!

へーそうなんだぁ、沖縄では金時豆でぜんざいなんですねー!!
私も沖縄常連なのに、まったくノーチェックでした。私としたことが・・・

昨日、ご近所の方から「たくさん煮過ぎちゃったのであげる」と、ポリ袋いっぱい(!)のゆで金時豆をいただきました。
北海道のスケールはでかい!
これを食べつくすのには時間がかかりそうなので、黒砂糖でちょっと煮込んでこのぜんざいに挑戦してみようかな。
Posted by ターシャ@あずきらいふ at 2005年08月01日 22:40
☆Ms.ターシャ
暑中お見舞い申し上げます。
ターシャは沖縄通なんですね、いいな。
ポリ袋一杯って・・・。
一体何リットルなんだ?
すごいですね、やはり北海道はでっかいどう(死語だけど・・)は真実なのね。
きっと北海道の金時豆で沖縄ぜんざい、すごくおいしいそう。ぜひ試してみて教えてください。



Posted by あんころりん at 2005年08月02日 17:14
北海道と沖縄・・・いいですね〜
黒糖は体によい!というイメージがあります。
あんこは、当然?体にいいと思っていますし(笑)

あんころりんさん、
お返事ありがとうございます

教えていただいたように、浅田屋さんの大福をレンジで解凍してみました。
ちょっと、時間が長くて、温かくなってしまいましたが。それはそれでおいしかったです。
温かい大福って結構いけますね!

製法か材料ですね。
でも最初に買ったときは、成分かいてないと、わからないから、試してみるしかないのですね。

コンビニの大福で唯一みとめている、セブンイレブンの大福は皮がとても柔らかいのですが
要冷蔵なのです。それで3日ぐらい持ちます
やはり、材料に種明かしがありそうですね。

自然解凍OKなものも、レンジでもOKなのでしょうね。

ちょっと色々試してみます。

1日ねかした、あんころりんさんの実験?よくわかりました。

ありがとうございました

Posted by ゆっか at 2005年08月02日 22:26
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沖縄「富士家」の“氷ぜんざい”(新宿伊勢丹屋上にて)
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