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「和菓子wagasi」−東京のお菓子・菓子パンを歩く

2005年10月15日

浅草シリーズ第5弾◇御菓子司『塩埜』の『豆大福』も月に二度

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↑とてもくっきりした「赤えん豆」の大福

●レアな『豆大福』

人々は『限定』とか、これで『最後』とかにやたら弱い。
ついつい限定品、と聞くと列作ったりしますよね。
で、列があるとまた人々は並び、
入手困難だとまた人が集まる。
そんな人間の購買心理をうまく利用した
セールスプロモは今日も各地で繰り広げられる・・・

な〜んて事とは まったく無関係に、
浅草の御菓子司
『塩埜』
では月2回だけ『豆大福』を作っています。

ここの豆大福はやはり前回の「徳太楼」と同様に
「1日と15日の月2回」だけの
言うなれば『レアもの』です。

知る人はそう多くないけど数も作らないらしい。
「手に入らずに残念」とか「幻の」という声も聞かれます。
お昼くらいなら入手出来たけれど午後遅めは?。

●四季の美=粋なセールスプロモーションだった?

『塩埜』(台東区浅草3-28-9 不定休9時〜19時)
明治43年創業の老舗和菓子店。
浅草的な例えば『仲見世』などとは
少し雰囲気の異なる、落ち着きのある御菓子司です。

場所が「馬道の北」とやや外れているせいか、
知る人ぞ知る銘店、という形容詞がぴったりかも。

この辺はかつての「猿若町」
に隣接する役者さんも多い町でしたが。

観音様=金龍山浅草寺はもちろん、三社様(浅草神社)、
や待乳山の聖天さん、と
浅草の寺社の御用達の御菓子司として
とても高いクオリティの和菓子を作り続けています。

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↑小綺麗な店構えの中に『浅草神社御用達』の看板も。

殊に、お店の東にある待乳山聖天さんは
昔からの有名景勝地(墨提から向島へ)でしたから
特に創業時には『四季折々のこと』は重要な
粋で風雅な販売促進のツールだったと想像できます。

現在のお店も
お茶席でデモンストレーションなども行うなど
上質な菓子司ながら楽しい姿勢があります。

●「身土不二」&「地産地消」の和菓子

現在の四代目もまた、和菓子に対する真摯な姿勢を受け継ぎ
とても『旬』と日本の風土という点にこだわっているようです。

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↑クリックね、薯蕷饅頭。お月見の風景がこのミニマムに

台東区のグルメページ
で見つけたお話が素敵なのでちょっと抜き書きすると、

「和菓子は、日本の風土に合わせて作ってきた独特のもので、
日本で産する穀物などだけで出来るものですが、
うちでは、例えば草もち、桜もち、かしわもちなどのように、
季節に合わせて作っています。
「のぼり鮎」も、アユ漁が解禁にならないと作りません」


と言うことです。

今の時期なら「栗蒸し羊羹」も人気です
今回も売り切れでしたから。

添加物、保存料を使わないのはもちろん
心象的に「四季折々の風土の移ろい」を映していきながら
実践では旬の素材を大切に取り入れている、

まさに和菓子本来の「身土不二」「地産地消」
を実践しているお店なのだと思います。

そうなんです、
あんころりん的には和菓子って
「おいしい精神的マクロビオティック」
と思ってるんですが。

まあ誰も賛成しないでしょうけど・・砂糖使ってるから。
あらまた横道へ。

●『豆大福』謎の粒あんと「豆かん級」の赤えん豆

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↑濃い色の粒あんで小豆も見える、断面悪いのは撮影側のせいです

さて『豆大福』です。寺社との関係も深いお店ですから

前回10月13日の『徳太楼』
で述べたようにお参りの関係で
1日と15日のみ、なんでしょうか。

小振りな餅に濃く深い色の赤えん豆がころころと顔を出している。
見た感じは「くっきり素敵な水玉模様」。

実はこの
「はっきりした色合い」が『塩埜の豆大福』の魅力です。
そう、中の『粒あん』も最近では非主流の濃い色なんです。

この頃は淡い色合いのあんが主流になっています。
色そのものの上品な印象と
ていねいに「あく抜きしてる」はず=おいしい、
の図式があるんでしょうか?
特にこしあんは「呉」(皮以外)だけをあんにするから。
(野菜なんかはアクも味のうちですが)

しかし『塩埜』のこの粒あんは濃い色合いで
しかもさっぱりと品良い味わい
アクなんてもちろん感じないし。

貧乏舌なので、計器の力も借りると
やはり※糖度はBrix52.7%と控えめです。
(どら焼きなどはおしなべて60%前後〜70%です)

以前、計った『瑞穂』(ぱくつける甘さ)でもBrix57.2%だった。
何故この色合いで「この味」なのかとっても不思議です。

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↑クリックね、画像悪いけど本当はうまいよ

そして
赤豌豆(えん豆)がすごい。

今回の浅草では、
やたら今までの印象がくつがえるんだけど
これはあまり塩っぽくないの。
すごーくしっかりして「梅むらの豆かんか?」という印象。

こつこつした豆とお餅の粘りが
対照的で新鮮なおいしさです
小振りなのでこの「赤えん豆」がすごく楽しめます。
あ、体重はとてもマイティ。2個の平均が58gです。

えーと、、お餅はですね。
30度超えの暑さでちょっと搬送(車中)に問題あり。
(丁寧な手によるビニール包装)

最初べたついてしまい、ぎょっ、としたんですが、
いただくと、腰がありしかも粘りのある餅です。
かなりちゃんと搗いてる気がする。

画像が悪いのは下手っぴだから。
『豆大福』には何の責任もないぞ。
貧乏舌が信用出来ない方は召し上がってみて下さい。

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↑美味な薯蕷饅頭、こしあんは淡い色合い

それから
厳選した小豆で丹念に練り上げるというこしあんの
薯蕷饅頭(231円)は大変おいしいものでした。
豆大福と共に、軽〜くいけます。
こちらの色は一般的なこしあんの色合いでした。
ちなみこちらの※糖度がBrix53,7%ですから。

何、体重も知りたい?
いいすよ、身軽だから。49gのジュニアミドル級です。

身軽で粋が浅草猿若町の味ってさ。
地名変えるなよ。


※今回使用した糖度計は「ATAGO.PocketPAL-2」。
何せ素人が使っているのであくまでも目安。
(一応3回ずつ計測してるけど)
ちなみに、この数日前に私が計測した
「雪印コンデンスミルク」はBrix約69.8%でした。






posted by あんころりん at 15:52| 東京 🌁| Comment(5) | TrackBack(0) | 豆大福 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは
つぶあん 好きのわたしにとっては、とても魅力的!

確かに淡い色合いのこしあんは上品ですね!

貧乏舌?のわたしは はっきりした色合いのつぶあん!まさしくこれ!が好物。

食べたい!食べたい!

実は昨日抜歯をして、顔がハレハレです。
噛むこともままならないのですが・・・・
大福だけは食べています!
Posted by ゆっか at 2005年10月16日 08:46
★ゆっかさん
え〜大丈夫ですか?親知らずとか?
しかしその状態で大福だけは食べてるって。
見上げた根性です。見習わなくては。
ここのは色が濃いけど後味すっきりで
凄いな〜不思議だな、ってかんじです。
1日か15日に行けば徳太楼と両方
手に入ります。(忘れてたけど徳太楼の豆大福はこの日はお休みなので)。
Posted by あんころりん at 2005年10月16日 11:41
あんころりんさん、こんにちは。
豆大福おいしそう〜♪♪
やはりえん豆がうまそう。
それにしてもいつも思うのですが写真が素晴らしいですね。
「おがわのどら焼き」の時もホントおいしそうに映ってました。
かなり凝って写してらっしゃいますよね。

あんころりんさんやっぱりただ者ではなさそうですね(笑)

Posted by fish&chips at 2005年10月16日 23:40
「季節にあわせて」ってお話がホントにすてき。これぞ和菓子ですよね。
一年中イチゴショートやモンブラン売っているケーキ屋さんにはわかるまい(好きだけど)
あんころりんさんの記事が、お写真の和菓子のみなさん(?)が、「お前も浅草へ来い〜」とわたしを誘うー。たすけてー。
Posted by kozue at 2005年10月17日 10:34
★fish&chipsさん
ありがとうございます。
なんか無理矢理、和菓子サイトに呼んだみたいで・・てへへ。画像が気に入っていただけたらとても嬉しいです。特別な事はしてないんですが。
カメラも貰い物で。エロスの神?「待乳山の聖天さん」のおかげかも。
★kozueさん
そうそう、ほんとに素敵ですよね。私たちも旬のものをちゃんと欲する「真面目なからだ」作らんといかんのだが。
未だにキュウリとトマト食ってるようでは・・とほ。そういえば以前は苺ショートも5月の女王さまだったのにね。頑張れ和菓子さん。
観音さまと聖天さんも呼んでるよ〜、お酉様もそろそろですよ。助けなーい。
Posted by あんころりん at 2005年10月17日 13:18
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