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「和菓子wagasi」−東京のお菓子・菓子パンを歩く

2006年03月02日

ひっちぎり」!な餅でひな祭り記念
「太市」の茶席菓子+おまけ手作り

IMG_3112.JPG
↑ひな祭りにかかせない和菓子「ひちぎり」
IMG_3096.JPG
↑ひっちぎりの大群

3月3日は桃の節句、ひな祭り
桃の節句記念“ひっちぎり”スペシャル、

3月の最初の茶道の稽古では
このぶっちぎり、じゃなくて
ひっちぎり」というやたらスピード感ある?
名前のお菓子が・・・



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posted by あんころりん at 12:18| 東京 🌁| Comment(15) | TrackBack(1) | 茶道と菓子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

まるまる和菓子の春
すべすべ、もちもち、ミニマリズム

IMG_1588.JPG
↑かっこいい!。正面向けてみた「丹頂」は究極的そぎ落としの美

↓ストレートに可愛い少女好みの「小菊」風 
P1010045 (2).JPG

お茶席の主菓子
桃の節句記念でまとめて
グイグイお見せします。

こちらは↑の
ひっちぎり」!な餅でひな祭り記念「太市」の茶席菓子+おまけ手作り
とは別な記事です。

こちらもあれあやこれや和菓子が・・・・



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posted by あんころりん at 12:15| 東京 🌁| Comment(8) | TrackBack(0) | 茶道と菓子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月12日

当たり!『イヌモアルケバボーニアタル』

IMG_1055 (3).JPG
↑か、かわいい・・稽古始め、お薄用の“かるた落雁”

久々のクリーンヒット。
この手にものすごく“”を感じてしまう。

今年は事情あって“初釜”の茶席はなし・・・



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posted by あんころりん at 00:55| 東京 ☀| Comment(37) | TrackBack(0) | 茶道と菓子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月06日

霜月の茶菓「照葉」

a 034 (2).jpg
↑『照葉(てりは)』霜月二日の茶菓

どうも茶道の御菓子について、
なかなか掲載出来ずにおります。

10月(神無月)にも美しくおいしい御菓子を
いろいろいただいたのですが・・・・

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posted by あんころりん at 18:34| 東京 🌁| Comment(6) | TrackBack(1) | 茶道と菓子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月30日

長月の茶菓、御銘は『太市』の『初雁』と『小萩餅』

 aa 291.jpg
↑九月の御菓銘『初雁』です

裏千家では九月は「長月」。
明日からはもう「神無月」です。

さっさと書かないからぎりぎりですが。
『初雁』と 『小萩餅』
は共に長月の代表的な主菓子です。

九月の茶道の稽古は
「薄茶点前(お薄)」の風炉(注・参照)でした。

まず21日にいただいた
主菓子(甘味の充分な、量感のある和菓子)は
『初雁』 。
『初雁』は大きく分けると数タイプあるらしい。

頂いたものは
『白の「こなし」小豆あん(こし)を包んで
1.5cmほどの高さの平たい丸型で、
月のような淡い色に仕上げ、
表面に「雁」の型を押して付けたもの』

aa 296.jpg
↑クリックね、中は小豆あん

これは裏千家十二代(1931年没)の好みだそうです。
―ちなみに現家元はjazzもお好きな十六代目
(たまにNHKなどでお顔を拝見。)―

しかし70年以上前の家元の好みが
季節の主菓子に当り前に出てくるのが
あらためて「すごい」と思う。
(まあ千利休の思想が受け継がれてるんだから、
当然なのか・・)

未だ、だめ生徒の門外漢なので。
他人事的に「へえー」とただ驚く あんころりん。
こうなったらずっと「だめ生徒」を貫くか・・
と、いうより優等生は不可能だし。

余談だけど、
茶道はその時々の家元の好み
あれこれと仕様や流行?が
割りと左右されてるみたいです。

aa 288.jpg
↑茶花は「風船蔓」。お庭のものだそうです

『初雁』に戻るけど
もう一つのタイプ
「羊羹仕立て」で、中に百合根を散らしてあり、
切るとその切り口に見える
「百合根」が雁、に見える、というもの。
これまた十四代(1964年没)の好み。

稽古ではあまり「羊羹仕立て」は出ないけれど
「百合根入り」のお菓子はとっても頂いてみたい。
―おいしいよね、百合根。
ってそういうことじゃないでしょう。

他にいくつか見かけたものに
「さゝま」「葛の黒砂糖製」、
別な所で、初雁煎餅などもありました。

『初雁』だけで少なくとも
4つのお決まりパターンがあるのですね〜。
知らないことばかりだ。

・・でも「雁」って本物を見てもわからないが。
あの編隊を組んで飛んでるのがそうらしい。
都会ではなかなか・・鴨とは違うみたい。

まったく、こんな奴が主菓子のこと書くなよ。

ともあれ
『太市』さんの小豆あんの生菓子はいつ頂いても
本当においしい。
お薄『初雁』に感謝です。

aa486-b.JPG
↑太市『小萩餅』飾りは「いら粉」

28日に頂いた
『小萩餅』も長月の代表的な主菓子。

緑色の求肥餅で白あんをくるみ
(菓子司によっては表面に白い「雪餅(せっぺい)」の粉
をまぶしているものもある。)
そこへ萩の花に模した
淡紅色の「いら粉」を飾り、仕上げています。

「いら粉」寒梅粉(みじん粉)の粗めのもの。
落雁などにも使うそうです。
―今、気が付いたけど落雁の「がん」て雁なのね。
すごい偶然!

味は・・。まあ飾りですから。

この小さな菓子に様々な材料を使い分けている、
あらためて、すごいですねー和菓子って。

ちょうどこの時期に
秋の七草「萩」の新芽が萌え出すので
『小萩餅』は長月の主菓子に。

aa486-c.JPG
↑緑色の薄い求肥餅で餡を包んでいる

緑色の餅に淡紅の粒で飾るのもひとつ
『小萩餅』の定番らしい。

ほんとに萩の花(画像です)
萌える様子と比べるとうなづけます。

次は神無月、 『山路』あたりが頂けるのかな、
今から楽しみです。

しかし和菓子目当てで
茶道の稽古を始めるとは・・。

だめ生徒から抜け出ることは、
・・まずないな


(注)風炉。とは釜を掛け湯を沸かすために火を入れるもので鉄、土、板風炉などがある。
夏の時期(5〜10月)を中心に、炉を切る代わりに据えられる。( 「茶道入門」成美堂出版)
から引用
posted by あんころりん at 16:53| 東京 ☁| Comment(6) | TrackBack(0) | 茶道と菓子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月17日

本日の茶菓、御製は『太市』御銘は『秋の野』・・

aa 128.jpg
↑太市の主菓子、金団製『秋の野』

九月に入り再び茶道の稽古が始まりました。

八月中、まったく復習しなかったので
(加えて先週休んだし)かなりまずい状態での後期、初日。

しかも
風炉(注↓参照)の平手前もおぼろげなのに
「お棚」(棚物手前)で点てることに。

本日の「お棚」(棚物手前)
風炉の右に高さ50cmくらいの棚
(多分「更好棚(こうこうだな)」 )
(画像参照)を置いて
あらかじめ棗(なつめ)と水入れを飾った状態でお手前をします。
「お水注ぎ」も使うので
久々の亭主役(お茶を点てる側)
では余計に混乱

初心者のひどい説明で恐縮ですが、
定義をネットで検索したけど適当なのが見つからない。

先生は「大丈夫、からだが自然と動くわよ」
とおっしゃるが、元々が駄目生徒ですから。

ある程度は手が動くが、
水差しの蓋の扱いなど「忘却の彼方」・・。
でもそこは「だめ坊」の強み?
先生はあきらめず(仕方なく)に一つ一つ教えてくれる。

しかしいつになったら少しはまともに動けるのか・・。
でもとにかくお薄を点てる時だけは
「おいしく!」と入魂の構えです。
なにしろ毎回いただく『太市』さん御製の主菓子
(※甘味の充分な、量感のある和菓子)
のおいしいこと。

これでお茶がまずくては申し訳ない。
必死です。

aa 127.jpg
↑クリックね、この色が実物に近い。
きんとんは餡玉の外部に裏漉しした餡を着せたもの。


ちなみに、
「お薄」の茶銘
青山の白、これは一保堂裏千家今日庵お好み
(つまり裏千家用)の中でも
最もエコノミータイプですが
お茶が新しいので毎回とてもおいしい。

抹茶は毎回点てる前に必ず濾します
でないとダマになってまずい。
自宅で冷茶や抹茶オレなどでいただく方も
絶対、濾すことをお薦め します。

主菓子
本日は
長月の御菓銘『秋の野』、
金団(きんとん)製

です。

金団(きんとん)
御前餡(こしあん)を
専用のきんとんふるいの目を通してそぼろをつくり、
専用のきんとん箸(竹の箸を細く削ってつくる)で
一つずつそぼろを付けて形にします。
外部を包む餡の種類と色の配色によって、
いろいろの銘が用いられます。

『太市』は金団がお得意だそうで
久々にいただくと、
殊のほかおいしくてあらためて感激。

『秋の野』は藤色と野菊の黄を
ぐるりに配した上生菓子

中の餡は小豆の粒あん です。
『太市』さんは度々「きんとん製」のなかに
品の良い「粒あん」を使う。
それが実に美味。

一度お茶席でいただいたお干菓子も最高においしかった。
もう一度いただきたい。

aa 129.jpg
↑クリックね、茶花は秋海棠(しゅうかいどう)

稽古は「御道具拝見」も入り、
舌もまわらずひどいものです。

「御道具拝見」は亭主が主客に
「棗やら茶杓やら」をお見せして
多少の問答があるというものです。(ひどい説明だ)

稽古ではその月の茶杓の銘
自分で考えて良いので楽しいんだけど
今日はパニック気味で頭に中にある銘が出て来ない。

残暑の厳しい日だったので『立待月』にするつもりが
『秋風』だって。

菓銘と重ねたくなかったのに「秋」つながり、あらら。
語彙が少なさがばれます。

茶花は秋海棠(しゅうかいどう)のほか
竜胆(りんどう)、つき抜き忍冬(にんどう)、水引・・
花はまだ晩夏のものが中心の東京の九月です。



(注)風炉。とは釜を掛け湯を沸かすために火を入れるもので鉄、土、板風炉などがある。
夏の時期(5〜10月)を中心に、炉を切る代わりに据えられる。( 「茶道入門」成美堂出版)
から引用

posted by あんころりん at 08:15| 東京 ☀| Comment(3) | TrackBack(1) | 茶道と菓子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月07日

酷暑のなか『太市』の『清流』をお届け申し上げます

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↓映りこんだ空との調和も美しい

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皆様この数日の猛暑をいかがおし過ごしですか?

未だ 「エアコンをオフで」過ごすあんころりんでございま。
何せ夏の電気代が冬の半分、という超省エネな生活であります。

本日はこの暑さを和らげるよう

『太市』さん御製の琥珀製(錦玉羹) 『清流』をお届けします。


お薄は『一保堂』の今日庵お好み『青山の白』でございます。

どうぞゆっくりお涼みくださいませ。

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↑横への『清流』もお楽しみください。

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↑クリックにて背景との調和を大きくご覧くださいませ

aloha 669.jpg

↑クリックにて五つの『清流』を大きくご鑑賞くださいませ

こんな暑い日、

たまにはロゴを離れて ゆっくり和菓子でも眺めましょうか。
posted by あんころりん at 14:47| 東京 🌁| Comment(4) | TrackBack(0) | 茶道と菓子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月20日

茶菓の衝撃的な御銘『みずたま』と 江戸蕎麦の「小菅」で『黒胡麻の水羊羹』

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本日からの茶道の稽古は風炉の平手前で今期初の「御道具拝見」も入りました。

「御道具拝見」は亭主が主客に
「棗やら茶杓やら」をお見せして
多少の問答があるというものです。

これが入るとだんだん時間内に全員が稽古を終えられなくなります。
今日も私も30分押しでした。

でも主菓子はしっかりいただく・・はずがいろいろあって
慌ててひとくちいただき残りは
いい加減に懐紙にくるんでしまった。

それでこんな「よれ」た御菓子の画像で恐縮。

でも御銘がとてもキュート!「みずたま」。だそうです。
初めて聞きましたよ。
茶道の手帳にも七月の御銘には見当たらないし。
見た目も白い練りきりに淡い水色「みずたま」が。
なんて可愛らしいこと!

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中は小豆のこしあん。
つい先日食した「さゝま」(05’7月17日掲載)の
『青楓』とつい比較してしまいますが、

やはり「太市」さんの御菓子も心から「おいしい〜」とほっとします。

違いはあんの色が太市さんのものはやや薄く軽やかな印象です。

お薄とのバランスはさすが。

今日はもう一つの勉強は江戸ソバリエのレポート作成のリサーチで
江戸蕎麦の名店、権の助坂の『小菅』(目黒区目黒1−5−16 日休)へ。

こちらの『せいろ』は最高です。国産の蕎麦粉十割の細打ち でつゆは辛口。
薬味から蕎麦湯まで完璧です。

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しかも!うれしい事にデザートもある。
なんと『黒胡麻の水ようかん』100円ですと。

品切れになる前に最初に注文しちゃいました。

完璧な蕎麦切りのあとの
この『黒胡麻水ようかん』が
実に満足させてくれました。

すべて厳選した素材でこちらの手作り。
新鮮なものでないとすぐ味が変わってしまいそうなデリケートな風味です。

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と思ったら、一口持って帰ったけどもう違う味でした。


しかしどこ行っても
毎回感動する蕎麦屋の甘味はあなどれない。
どころか、すごい贅沢な活魚ならぬ『活菓子』ですね。



※全く無関係に、しかし今日は「K−T」が気になってなかなかアップ出来なかったです。












posted by あんころりん at 22:44| 東京 ☁| Comment(3) | TrackBack(1) | 茶道と菓子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月14日

薄茶にきんとん製「苔清水」と「VIRONのプーリッシュ」

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茶道の稽古は薄茶の
風炉手前です。

本日の御菓子、御製は「太市」御銘は「苔清水」。

「苔清水」は七月の代表的な銘です。

太市さんでは きんとん製の上に琥珀(錦玉)で清水の清々しさを表現しています。
濃い茶に苔緑を散らしているのが目にもさわやかで絶妙な組み合わせです。

↓稽古で主客に出す。菓子器の全体像が見えなくて残念

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裏千家にふさわしいまさに「抽象の美」。

割ってみると中に粒の小豆あんが隠されているところに
御菓子司のこころを感じます。

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お味も実に素晴らしい心地よい甘さ。
お薄には最適の組み合わせで
とてもおいしくいただけました。

帰り道、「VIRON」

↓ドゥミ・プーリッシュ(189円)とじゃがいもとチーズのフォカッチャ(168円)を1個ずつ。

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今朝プーリッシュを食べたら前回よりもっちり&香ばしいかんじがしないな、と思って
 以前書いた記事(5月18日)VIRONのところを見たら「ドゥミ」じゃないレギュラーの「プーリッシュ」でした。

ちなみにこの日の記事でレトロードールの生地のことなど書いていた。

でも随分違うなー、レギュラーの方が全然好きだ。

ちなみにこの日も茶菓子で きんとん製の「岩根躑躅」をいただいている。
「太市のきんとん」と「VIRONのプーリッシュ」って相性いいのかしら?



posted by あんころりん at 17:25| 東京 🌁| Comment(11) | TrackBack(0) | 茶道と菓子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月06日

本日の御菓子の御銘「天の川」。対する蕎麦屋「芙蓉庵」の「そば団子」

P1010017.JPG

明日は七夕です、忘れていました。
皆さん何か笹など飾ったりしてるのかしら?

本日の御菓子、御製は「太市」さん、御銘をうかがって、やっと思い出しました。

毎年、天気の悪い東京ではなかなか七月七日の夜空に「天の川」を見上げる事はありません。

そこでお茶室という小宇宙で凝縮した「天の川」を頂くわけです。

抑えた色あいが美しい「琥珀製」(錦玉)で
水の中にきらきらと光る様子が見えます。
夏には好まれるこの和菓子は
「水のさま」を表現するのにしばしば使われます。

↓稽古でお客様にお出しする。
P1010013.JPG


暑い季節に和菓子屋さんの店頭で
可愛らしい「金魚」が泳ぐさまの「錦玉羹」をよく見かけますよね。
その風流なようすに思わず「ひとつ」となります。

でも・・・
おいしい、と思ったことは・・ありません。

良いものなら上等の寒天白双糖を使った品の良い甘さが楽しめるんでしょうけど、

私にはそれを楽しむ繊細な舌がないようです。
それで和菓子語るなよ、って。

やはり何か豆系が欲しい〜。
朝生系が好きなの。
すみません、千利休さん。

そこで中目黒の蕎麦屋「芙蓉庵」(中目黒駅隣の中目黒GTプラザ・2階テラス)で
せいろそば」(650円)と
すっごくおいしい「そば団子」(300円)をいただいてしまった私。

そば団子」はやはり蕎麦屋で食べるにかぎる!

↓お茶の代わりに蕎麦湯(うまい)でいただく。蕎麦屋の甘味。
でもちゃんと黒文字が添えられてる、粋だね!
P1010006.JPG

ここのはそば部分も小豆粒あんもめちゃくちゃおいしい〜。
「天の川」とは究極の対比です。
P1010022.JPG

ちなみに今日から今期の「風炉手前」(注)の稽古が始まりました。
柄杓を使ったこの稽古になるといきなり時間が長くなります。
今日は一時間押し。

本日の茶花は「鉄線(てっせん)、水引(みずひき)、糸薄(いとすすき)、紫露草」など。
ところで、和花の「てっせん−鉄線」は洋花のクレマチスと同じ、
と思っている方が多いのですが
二つは異なり花びらの枚数も少ないのです。

P1010014.JPG
やはり茶花に使うお花は楚々としたたたずまいです。

(注)風炉。とは釜を掛け湯を沸かすために火を入れるもので鉄、土、板風炉などがある。
夏の時期(5〜10月)を中心に、炉を切る代わりに据えられる。( 「茶道入門」成美堂出版)
から引用






posted by あんころりん at 20:48| 東京 🌁| Comment(3) | TrackBack(1) | 茶道と菓子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月29日

本日の御点前、御茶銘は青山の白、御菓子の御銘は「藻の花」。茶花は竜胆、水引・・

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本日の茶道の稽古は盆略手前の通し稽古です。
茶道の経験のある方はこれは本当に初心者向け、という事がわかると思いますが、

お釜を使う、
風炉手前の通し稽古は次週からのようです。

本日の御菓子の御製は太市さん。御銘は「藻の花
「藻の花」は6月の季語。
古くは万葉集にすでに「藻の花」の句があるのですよ。

えっ、「藻」に花なんてあるの?というやや無粋な方。
裏千家の茶菓はビジュアルとしてはに抽象的なものが多いのです、
と、言いつつ
・・・実はあるのです、藻の花は。
「藻の花」とは水中に生じる藻類、水草の花の総称です。
具体的な種類にオオカナダモ、バイカモ(梅花藻)などあります。
はっきり言ってかなり目立たない小さなものです。

ですからこの花を見て歌を詠み
あるいは菓子に仕立てようと思いつく、
いにしえの人々の感性の豊かさ、に感服してしまいます。
画像です。藻の花ある意味すごいで
す。


↓「藻の花」の中は白あんベースの淡い黄色の練りきり
aloha 134.jpg

御菓子は練りきり を(おそらく)「こなし」で花びら風に包んであります。
このどちらかといえば可愛らしい形をみて「藻の花」は何かモデルがあるのでは、
と思いちょこっと付け刃で
調べたんです。

「藻の花」の印象は、何か川面に水草がゆらいでいるのを、イメージしていたので
もっと水の流れのような表現になるのでは?と予想したのですが
反してかなり「植物」のデザイン化を感じたのです。
オオカナダモの拡大写真には花びらがしっかり存在してました。

とにかく現代の私では実際の「藻の花」を見て6月らしい「御菓子」の
イマジネーションを拡げることはまずなかったでしょう。

本当にすごい世界ですね、茶道と和菓子って。

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↑今日の茶花は
「竜胆‐りんどう」「水引‐みずひき」「矢筈薄‐やはずすすき」です。
posted by あんころりん at 22:27| 東京 🌁| Comment(6) | TrackBack(0) | 茶道と菓子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月23日

水無月の御菓子の御銘は「河骨」、茶花は矢筈薄、突抜忍冬、金糸梅 ・・・

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「河骨」こうほね、と読みます
睡蓮の仲間の黄色い小さな花が初夏から河や沼などに咲きます。
花がかわいいのにすごい名前がついてるのは
水中にある根茎が白くゴツゴツして骨のように見えるので
河骨(かわほね)と書かれるようになり「こうほね」と変化したらしいです。。
河骨の花の画像です

今回この花について詳しく(でもないけど)説明したのは、
茶菓子には珍しく?実物に御菓子が写実的に表現されているからなんです。
aloha 001.jpg

リンク画像を見るとわかりますが、
実物の花も手のひらに隠れるほどの小さくて立体感があるフォルムです。

一昨日のお稽古は盆略手前の通し稽古と
柄杓の扱い の割り稽古でした。
もうすぐ始まる
風炉(釜をかけて湯を沸かすために火をいれるもの。5〜10月に「炉」の代わりに据える)手前
のお稽古のためにまず柄杓の扱いかたを練習するのです。
いまだに柄杓がきちんと扱えない私は
まじめにお稽古に臨むべきなわけです、が。
たかが「柄杓」に扱いもへったっくれもないだろう、と思いますよね。
でもこれが全然できないんだわ。むずかしい〜。

さて
御菓子の方は御製は太市さん。
ここのところ変わった和菓子を続けていただいたので
この日の御菓子を口にして心から
「おいしい〜」と思いました。
ほっとする味、とはこの御菓子です。
とてもお抹茶に合います。

河骨」は練りきりで小豆の御膳あん(こしあん)を包んだもの。
大変オーソドックスなタイプの上生菓子です。
おしべに似せてけしの実が散らしてあります。
間違えのない手作りの味です。
aloha 022.jpg



そしてまた、今の時期のお薄のおいしさ。
本当に疲れも取れる感動的なおいしさです。
御茶銘は「青山の白」、そして御詰(茶の製造元)は「一保堂」です。
新茶の時期はしあわせですね。

この日の御茶花は
矢筈薄(やはずすすき)突抜忍冬(つきぬきにんどう)
金糸梅 (きんしばい)姫竜胆(べにひめりんどう)
蕎麦菜(そばな)
です。
aloha 018.jpg



金糸梅 (きんしばい)はヒペリカムとも言います。
うちの庭にもありますがこちらの方が楚々とした様子です。
























posted by あんころりん at 22:59| 東京 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | 茶道と菓子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月15日

本日の御菓子の御銘は「青梅」。茶花は山法師、杜若・・

大福 251.jpg

今日は茶道の稽古日。まだ盆略手前が続くのでほっとする。
強い雨なので自転車は無理。

うっとしい天気でも茶の湯の雰囲気の中で
先生方のかっこいい着物姿や美しい茶道具を眺めていると
静かな良い気持ちになります。これぞ癒しの空間ですね。

御菓子は六月の代表的な茶菓子のひとつ「青梅」。御製は太市さん。
淡碧のうすい求肥に薄紅の白餡が透けてとても美しい。

この時期、和菓子屋さんではさまざまな「青梅」が店頭に出てきます。
一般的に人気があるのは、
青梅の果肉をあんに使った
ほんのり甘酸っぱい爽やかな味わいのものでしょうか。
だって梅雨時にはちょっとさっぱりしたものがおいしいでしょう。

都立大のつ久し(目黒区八雲4-5-6 火休)のものなどは
フルーティで自然な風味を閉じ込めた生菓子です。
大変人気があるようでこの時期たくさん店頭にも並んでいます。
↓左が「青梅」(170円)食べやすくおいしいですね。右もまた素晴らしくおいしい「黒豆大福」(170円)

だいふく5 020.jpg

茶道の主菓子では一般的にはあまりフルーティなものより
しっかり練った材料が多いようです。

本日のものも季節柄かややあんに塩味があるけれど梅の風味はありません。
お薄をおいしくいただくために御菓子を最初にいただくわけですから、濃厚な小さめものになる傾向なんでしょうか。

いって見ればアペタイザーのような役割ですね。

御茶事などでは先に別席で主菓子などをいただくのは
先にバーでアペリティフを楽しむのと似ていると思います。

お稽古では菓子器に数個ずつお出ししますが
手作りの良さで一つずつが生きているように、色も姿も違うので
この「青梅」がまとまっている姿は実に愛らしいものです。


大福 245.jpg

本日の御花
山法師、都忘れ、京鹿の子、杜若
すべて先生が岩手のお宅からお持ちになったもので、
お庭から伐ってきたそうです。
やはり佇まいが清らかです。






posted by あんころりん at 22:56| 東京 🌁| Comment(1) | TrackBack(0) | 茶道と菓子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月08日

本日の御菓子の御銘は「紫陽花きんとん」、茶花は突抜忍冬、糸薄・・

大福 138.jpg

今日は茶道の稽古日。盆略手前も早くも今回でおしまい。来週からは恐怖!の
風炉を使います。詳しくはまた来週。

本日の御菓子は「紫陽花きんとん」、6月の代表的な茶菓子です。
和菓子のきんとんは上生菓子の中でも特に上等とされ、またお茶席で好まれています。
茶席ではダイレクトな表現より抽象性というか凝縮された美の表現をよしとするからなんでしょうか。
きんとん
御前餡(こしあん)を専用のきんとんふるいの目を通してそぼろをつくり、専用のきんとん箸(竹の箸を細く削ってつくる)で一つずつそぼろを付けて形にします。
いかに手の掛かった繊細な御菓子かがうかがえますね。

御製は太市さんですが、茶席菓子を専門に手がけるこちらは特にきんとんを得意としているそうです。
数がまとまらないとお願いできないらしいので、
毎週いただける私は本当にラッキーカムカムです。
茶席では必ずお茶の前に御菓子をいただきますが、いつも大変おいしくお薄がいただけます。
ちなみに、
いつもは主菓子をいただているけれど、この春の茶事に出た際はこちらの干菓子もいただく機会に恵まれ
そのたぐい稀なるおいしさに感動しました。
まさにまぼろしの味で、名前もわからないままです。
本日のこの↑紫陽花きんとんは小倉餡いりで、とても甘いようですが、いただいた後のかんじが大変良いものです。
おそらくこういった上生菓子は素材を厳選しているからでしょう。


大福 151.jpg
紫陽花は練り切りなどでもこの季節に古くからとても好まれるようです。
老舗の有名な大店からご近所の和菓子屋さんまで幅広く作られますね。
やはり和菓子は季節の移りかわりをとても大切にするからでしょう。

室町時代から続く老舗中の老舗の虎屋赤坂本店(虎屋黒川 港・赤坂4−9−22)でも
ごく短いこの時期(6月1日から15日の間のみ)「紫の玉」↑という銘の白餡入の羊羹製(賞味期限は一日)が販売されています(420円)。
羊羹製は、白餡と求肥で作る「練り切り」とは異なり、
餡と小麦粉と寒梅粉を混ぜて蒸し、もみ合わせて形作りしたものだそうです。
羊羹とも異なりますが製法が蒸し羊羹と似ている(小麦粉を使って蒸す)のでこう呼ばれています。
「こなし」ですね、一般的には。
練り切りよりももっとねっとりと濃厚な味わいです。
切ってみるとその断面の美しさ↓に職人のその技量の高さに驚きです。
大福 163.jpg

というわけで今回は朝生ではなく本格的な上生菓子でした。
でも虎屋もお稽古もちゃんと?自転車で行って来ましたよ、ご近所ですから。

茶花は突抜忍冬(つきぬきにんどう)、糸薄(いとすすき)、紫露草、松本せんのう、九蓋草(くがいそう)など。


posted by あんころりん at 21:32| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(1) | 茶道と菓子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月01日

本日の御菓子、御銘は「五月雨」・・・最上川に花びらの如く

大福 049.jpg

今日は記念すべきBlog設立から丸1ヵ月目です。
一度でも来て下さったみなさん、ほんとにありがとう。
個人的な感想を拙い文で書いたのに
ちょっとでも興味をもっていただいて心から感謝、かんしゃです。
どうぞこれからもよろしくね。
あんこたちに愛をこめて書いていきますよ。

さて
本日も茶道の稽古は盆略手前の通し稽古。お薄をいただきます。

太市の御菓子の後銘は「五月雨」さみだれ、でした。
今日は月境なので五月の銘でありながら六月に近いかんじなのかな?
白に薄青のうずで水の流れをあらわし薄桃色の一片が花びらが浮かんでいる様子です。
とてもねっとりとした練り切りですが思ったよりは甘さが抑えてありました。
御菓子は必ずお薄の前にいただきお茶のおいしさを引き立てます。

お茶名は青山の白、これは一保堂の裏千家今日庵お好み、(つまり裏千家用)の中でも最もエコノミータイプですが毎回とてもおいしくいただけます。
抹茶は毎回必ずふるってから使います。
盆略のお稽古では鉄瓶を使うのでそのせいもあるのかやはり自宅でいただくより一段とおいしく思います。

茶花はホタルブクロ、ひっそりした様子にとても淡い青が「和」の花、という気がします。

大福 075.jpg
↑(画像奥がバゲット)
帰りにはミュゼ ドゥ ショコラ テオブロマ―THEOBROMA(渋・富ヶ谷1-14-9無休)で大好きなバゲット(210円)を購入。これは本当にパリのカフェの味ですね。味が蘇るとはこの感覚ね。







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2005年05月26日

本日の御手前。茶菓は「太市」の「玉牡丹」、お薄は一保堂「青山の白」

だいふく5 134.jpg


本日の茶道の稽古は盆略手前の通し稽古。
盆略手前はおそらく最も簡単カジュアルないただき方のひとつでしょう。
お家でもポットなどの湯で
お薄(薄く点てた抹茶、街中でいただくようなタイプはこちらですね)を気軽にいただける形。

さて
茶菓子の御銘は 玉牡丹。御製(製造元)は太市です。
お薄は実は干菓子でいただくのが元は正式のようですが
お稽古ではいつも主菓子(甘味の充分な、量感のある和菓子)
がいただけるので嬉しい。
今日は練りきりです。
五月の茶菓子のひとつ、玉牡丹
透けるような練りきりで華やかな牡丹色の(白の)こしあんを包んだものです。
だいふく5 136.jpg


↑切ったところですがつぶれちゃいました。

この季節のお茶は本当においしくて
まったり、とはこのこと。
クリーミーで甘く、舌にまとわりつつ雪の様に消えていく・・
表現が「美味しんぼby雁屋 哲」になっちゃいますよ〜。
あーはずかし。

先生は
お茶は新しいのが一番、少しずつ、なるべく回転の速い店で求める事が
高価なものを買うより大事、とおっしゃってました。
で、今日のお詰(製茶)は一保堂、御銘(銘柄)は青山の白です。

太市のロゴ?包装紙から
だいふく5 139.jpg


久々の通し稽古で緊張。
でも今日は先生にも点てて差し上げて「おいしい」と言っていただけたので「ほっ」。
楽しくお稽古できました。






posted by あんころりん at 00:38| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | 茶道と菓子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月12日

和菓子のための茶道教室で「太一」の練りきり

昨日は茶道教室で今期の初稽古。茶菓子は太一(洗足池らしい)の練り切り「藤波」でした。教室ではカメラNGなので記憶のスケッチです。茶道専門の菓匠で毎回その月の御銘のものが供されます
ねっとりとした生菓子で切り口も見た目どおりです。今年でやっと2年目の裏千家の教室は和菓子を知るために何も知らずに通い始めたのでずーっとダメ生徒ナンバーワンでした。いや良くも一年もったものです。先生ありがとう。
だいふく5 040.jpg

前ページの続きは今から書きます。








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