昨日の日曜日は父の日でした。
そして月に一度の、和菓子スタジオでの実習日。
「
和菓子スタジオへちま」は和菓子作りの
金塚晴子先生が主催している和菓子スタジオ。
いつも先生のセンスの良さとちょっとのんびりした語り口に楽しく実習しています。
さて昨日の実習は「
水まんじゅう」。
本来の水まんじゅうは
美味しく豊かな地下水に恵まれた岐阜などの土地で
名水によって明治時代の初めに生まれたそうです。
地下水をふんだんに使ってさらした餡、それを包み込む葛粉とわらび粉でつくられた透明な皮。
その水まんじゅうが「
猪口」という陶器に入れられ、
流水などに冷やされ ながら涼しげにたくさん並んでいるそうです。
岐阜県大垣市の「
金蝶園総本家」は水まんじゅうの老舗。
その「おいしい召し上がり方」に
「ガラスの器などに水まんじゅうを入れて冷たい水(氷水など)をそそいで
スプーンで水ごとすくい上げるようにしてお召し上がりください。
つるりとした口どけをお楽しみ下さい。
かき氷などかけていただきますと一層涼味が引き立ちます」
とあります。
すご〜くやってみたい!
この食べ方は
水まんじゅうの本来の楽しみ方がとてもよくわかります。
ちなみにこちらの
水まんじゅうの材料は
砂糖 小豆 葛粉 わらび粉だそうです。
おいしそ〜。
ちなみに
水まんじゅうと葛まんじゅうは元々も由来は違うものです。
水まんじゅう は
以前は夏の間によくいただきました。
しかも(株)「
さわや」というスーパーマーケット(セイフーとか)に入れてるメーカーの。
余談ですが、
個人的には
「
さわや」は「
くず桜」(
原材料 こし餡、でんぷん、砂糖、葛粉)と
「
水羊羹」(
原材料 こし餡、砂糖、寒天)においては
問題のない材料と食べ心地です。
しかも2個入りで128円とかだし。
(あと
芙蓉というスーパー系メーカーの「くず桜」(原材料 小豆、くず粉、砂糖)も大丈夫です。)
35度の猛暑で買い物する気も起きない時にはとってもありがたい、
お手軽和菓子でした。
でも最近はいただいていませんでした。
水まんじゅうから遠のいた理由はふたつ。
まず
夏の三大ひんやり和菓子は
水羊羹、くず桜、そして水まんじゅう。
と、勝手に思ってます。
でも
大体東京で店頭で買える水まんじゅうは
原材料に「
ゲル化剤(増粘多糖類)」と「
乳化剤」がほとんど使われているので
だったらもっとシンプルな水羊羹&くず桜にしよう、と思い、
あと一つは
なんかやっぱりただのぷるぷるの舌触りって
面白くないのと、
ただつるつるふるふるで
どうも香りや味が物足りない、と感じたので。
でも今回の実習で
増粘多糖類入り水まんじゅう の特性を理解できました。
今回使用した「露草」という粉末水まんじゅうの素(伊那寒天)
は
葛粉、寒天に増粘多糖類などを混ぜる事で、
冷蔵庫で冷たくしても硬くならないようにできています。
フリーザーで
冷凍する事も可能。
しかしやはり葛の香りなどは、ない、と言って差し支えないでしょう。
つまり夏の暑〜い時に
つるりとした喉ごしを
思い切り
冷たくして「手軽に」楽しみたい、
そういう気持ちには最適です。
また葛を使用した場合、
前日に作ってしまうと固くなってしまうので
差し上げる場合などにとても使い勝手が良い、
という特性と利点があるそうです。
なるほど冷凍できる、というのは
なかなか利用価値が高いですね。
半凍りでいただくと
また別のおいしさでした。
かなり真夏のは嬉しい和菓子です。
さて
作り方は
「
露草」と
砂糖を混ぜて、
それを、水を入れた鍋にだまにならないようによく混ぜ
火にかけてよく練ります。
ちょうど良い練り具合になったら火からおろし、
カップや猪口に種を入れて、
丸くした
あん玉を種の中に押し込み
口を平らに整え冷水に浸けて冷やし固める。
であと冷蔵庫などに入れます。
この材料と作り方だと
ものすごく応用範囲がひろがります。
いろいろ試したくなりました。
加工した
フルーツや
梅、さまざまなあんや、
あと固めたものに黒蜜やきなこをかけたり。
みつ豆に混ぜたりもできそう。
酸味のあるフルーツとあんと入れてもおいしそうです。
あーいろいろやってみたいにゃ〜。
出来上がりは上々でした。
父の日なのでディナーに
お義父さんのところへ
いろいろとお料理(ラフテー、そら豆とハスとアスパラの南仏風蒸し野菜、焼き茄子のサラダ)
をもってうかがったのですが、
デザートのこの水まんじゅうは大好評で
バテ気味のお義母さんも喜んでくれました。
posted by あんころりん at 21:04| 東京 🌁|
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